読者の本音がついに届いた!? 一大ムーブメント“卵活祭”の神輿を置いた「DRESS」
今月号の「DRESS」(幻冬舎)で一番楽しみだったのは、なんといっても西川史子さんのコラムです。10月号から「夫婦解散」というタイトルのコラムが始まったと思った途端の離婚報道。3月号の〆切は離婚発覚の前だったのか、後だったのか? 間に合ったとすれば、どんなことが書いてあるのか。期待は高まります。ファッション誌を、こんなワイドショー的に楽しめるなんて……。
<トピック>
◎西川史子 夫婦解散Special
◎アラフォー妊娠は、傷つかず、焦らず。
◎「美しい人」は、バッグと靴が支えている
■物足りなかった、西川史子離婚激白
自分がゲスなことは認めます。でも、離婚直後の号でスペシャルページがあると聞いたら、やっぱりあれこれ知りたい読者のためのページなのだと期待してしまうもの。そもそもこのコラム、「テレビで言えないことを赤裸々に綴っていく」という趣旨があり、実際に「ゴミ出しでケンカした」といった、結構赤裸々な出来事も書いていたコラムなんです。
先月号までのコラムは、暴露話に上手にオチをつけて、彼女らしいキャラ作りをしている単純に面白いコラムで、読み終わった時に「ほほう」と思うすがすがしさがありました。彼女の魅力は、ただの毒舌ではなく、母親の呪縛にからめとられて、その中であがいている不器用さが見えるところだと思います。母親に言われるままに勉強し、言われるままに医者になったけれど、どこか突っ張っていて、強気なことを言ってしまう。自分と価値観の違う親の呪縛と闘いながら、自分の人生のバランスを図ろうともがいているアラフォー女性には、「彼女を嫌いになりきれない」「可愛いな」と思ってしまう人も少なくないのではないでしょうか。
今回の「夫婦解散」は、コラムではなく全編インタビュー形式。しかしその読後感は、うーん、物足りない! こういう時だからこそ、本人がしたためた(話題の“ゴースト”が書いてるんじゃなければ)言葉を読みたかった。「お互い傷つけ合うようなことばかり言ってたんです」とあるけれど、一体どんなことを言い合ったのかが書かれていないので、イメージが湧きにくいんです。どうしても、「けろ」っと述べてる感じがしてしまう。