カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「日経ウーマン」3月号

彼氏いない歴、平均6年9カ月! 読者の恋愛離れを受け止めきれない「日経ウーマン」の罪

2014/02/15 19:00

 つづく「疲れた心のほぐし方」特集では、「読者の『3大お悩み』をまるっと解決!」というコーナーを発見。「何もかもが面倒くさい」「仕事の人間関係がつらい」「落ち込むとつい引きずってしまう」という、どう考えても「まるっと解決」するのは難しそうな、普遍的かつ根源的な悩みを取り上げています。「何もかもが面倒くさい」というお悩みを「日経ウーマン」がどうやって解決するのかと思ったら、「面倒くさい」のメカニズムを解説し、「面倒くさい」ことを紙に書き出すことを強要し、「面倒くさい」の裏側にある「本当の理由」をチェックするよう促されました。もう、「ここに書かれてることをちゃんと実行しなきゃいけないのか」と思うだけでぶっちゃけ面倒くさい。目的を見失いがちなのは、「日経ウーマン」のお家芸かもしれません。

■雑誌は特集のタイトルセンスが9割

 続いて取り上げるのは、小特集「貯め上手は『お金の使い方』が9割!」。出ました、「日経ウーマン」お得意、かつてのはやりものモジりタイトル!

 この小特集の中で気になったのは、「人生が充実する♪賢いお金の使い方」と題して、月収20万円以下の4人の女性の「使いどころ」と「削りどころ」を紹介するコーナーです。例えば、「使いどころ」はSK2の化粧品や9万円の一眼レフカメラ、25万円のカルティエの勝負時計。その代わり「削りどころ」として、湯船の湯量を半分に抑え、洗濯は風呂の水で手洗いし、家具は値切り、友人と遊ぶ時は外食せずホームパーティーにして収支を調整する女性が登場します。

 こだわりたいものにはお金を惜しまず、しっかり計画的に貯蓄もできるというのはたしかに魅力的ですが……、月収より高いブランド品を身に着けているくせに、毎回外食断わっていたら、貯蓄は増えても友達は減る一方、ブランド品をほめてくれる相手もいなくなってしまいます。

 また「100円グッズの賢い買い方&驚きの組み合わせテク」で、「セリア」で購入した透明ボックスの内側に、「ダイソー」で購入した仕切り板を配置していたのにびっくり。100円ショップを2軒ハシゴする労力と、交通費等もろもろの経費を考えたら、全然お得じゃないですよね。ちょっと割高でも無印良品で仕切り版つきの透明ボックス買った方がお得では?

■「私たちが恋愛しない理由」がしっくりこない理由

 さて、先月号の巻末予告にあった「こじらせ女子が急増中!?」という小特集のタイトルが、「恋愛離れ女子が急増中!?」に変更されていました。一体どんな内部事情がと、勘繰ってしまいます。

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