カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「日経ウーマン」3月号

彼氏いない歴、平均6年9カ月! 読者の恋愛離れを受け止めきれない「日経ウーマン」の罪

2014/02/15 19:00
「日経ウーマン」2014年3月号(日経BP社)

 「日経ウーマン」3月号(日経BP社)の特集は、「体と心の不調、すべて解消します!」「疲れた心のほぐし方」「1週間でカラダが変わる!セルフケア大全」等々、やたら心身の疲労回復をゴリ押ししてきます。内容も、睡眠の重要性を訴えてきたり、ストレスチェックを設けて、該当するチェック項目が多い人に心療内科受診を勧めてきたり。「月経期は療養する気持ちで自分を優しくいたわる」とか「冬場は誰でも気分がふさぎがちになる時期」とか……「日経ウーマン」センパイに、こんなにいたわってもらえる日が来るなんて!

 ん? でもよく見たら、各コーナーで「『正しい眠り』を手に入れよう」「読者の『3大お悩み』をまるっと解決」「体と心の不調、すべて解消します!」といった文言葉が……。眠りにまで正しさを追い求め、ありとあらゆる苦難を理詰めで解決しようとする姿に、ああ、やっぱりいつもの押しつけがましさは健在なんですね……と、ちょっと安心してしまいました。

<トピック>
◎体と心の不調、すべて解消します!
◎貯め上手は「お金の使い方」が9割!
◎恋愛離れ女子が急増中!? 私たちが恋愛しない理由

■疲労回復特集がとことん面倒くさい

 上記の特集、もう全部ひとくくりにして、「疲労回復」特集としちゃいましょう。「眠りが変わる★1週間プログラム」では、「睡眠は6時間取れば十分だ」などといった、眠りに関する間違った常識を是正。睡眠は6時間半以上確保しなければならないそうです。「日経ウーマン」に登場する女性(特にワーキングマザー)って、みんな4~5時間しか寝てないイメージなんですけど!

 見ものだったのは「1週間でやせ体質に! 太らない夜ごはんレシピ」。「肉や魚に含まれるたんぱく質をしっかり取って、夜は主食(=糖質)を減らしましょう」というダイエット企画なのですが、紹介されるメニューがツッコミどころ満載。例えば、「ヘルシーなのにボリューム満点 豆腐チャーハン」は、ご飯の代わりに木綿豆腐1丁を使用しています。炒飯の「飯」はどこいった! 「チャー豆腐」に改名してほしいところです。

 さらに「豆乳ホワイトソースでヘルシーに おからのクリームシチュー」は、小麦粉も牛乳もバターも使わずに、豆乳と同量の水で仕上げており、クリーム感が一切ありません。写真を見て「白みその味噌汁かな」と思いましたよ。これでクリームシチューって看板に偽りありすぎ。ああ、全力でツッコミを入れてたら、お腹がすいてきました。もう、米食べるっきゃない。

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