現実的なスメル充満! 「ふれあい下水道館」デートがカップルを結婚へと導く!?
なんと、実際に活動中の下水道管に入れるのである。漫画によく出てくる、あのマンホールの中に行けるとは……! 『BANANA FISH』(吉田秋生、小学館)のキャラたちがドンパチしながら駆け巡った、『スケバン刑事』(和田慎二、白泉社)の麻宮サキが脱獄するのに通った、あの下水道管に、今、私たちも……!
あこがれの地がすぐ底に
ぬどーん
マジでした。マジで果てしなく続く闇がそこに。マジでびびっておしっこ漏らしそうだったけど、下水道だけに漏らしても安心。男性たちよ、ここは一発「わっ!」とか彼女を後ろから脅かしてみよう。めちゃくちゃ怒られて振られるか、吊り橋効果が増して愛が深まるかどちらかだ。これぞ大博打。「ハッ! なにかが来る……! 俺がここで食い止めるから、君は先に行け!」とかスリリングな演技をしてもいいかもね。
心配される下水道の臭いだが、残念ながらそれほど強烈ではなく、古いマンションの排水溝から立ち上ってくる、あの臭いとまさに同じ。汚いトイレのような鼻をつんざく臭いはしません。まあ、より刺激を求めるのなら、夏に行ってみてはどうだろう。
観光案内図にもちゃんの載ってるよ!
ここは、イベント開催日の日曜に行っても非常に人気もまばらだったので、地下の奥深くで2人きりになりたいカップルにお勧め。下水という生活に深く関わるものを扱った場所なので、うまくすれば「2人のマイホーム」なんて話に持っていけるかもよ。とりあえず自分は、トイレが感慨深くなりました。
津田塾のそばなので、学内カップルはまずここでデートだね!
「ふれあい下水道館」
【博打デート度】★★★★★
【オススメのカップル】陽の光を避けて地中深くで愛を確かめたいカップル
和久井香菜子(わくい・かなこ)
ライター・イラストレーター、少女漫画研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。ネットゲーム『養殖中華屋さん』の企画をはじめ、語学テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。街で見かけたおかしな英文から英語を学ぶ「Henglish」主宰。