テレビ関係者に聞いた、アンチが多いのに業界好感度の高い芸人
テレビをつければ、ジャニーズタレントと芸人がこぞって出演している時代。面白いとお茶の間から認められ人気がグングン出る芸人もいれば、プライベートの汚い部分が報じられてアンチファンが増えてしまう芸人もいる。そこで今回は、お茶の間やネットでは不評だが「業界好感度」は高い芸人について、マスコミ関係者に聞いてみた。
まず、ネットでアンチの多い芸人といえば、ロンドンブーツ1号2号の田村淳だろう。昨年公表した結婚でも、そのお相手の発言や素性をめぐって不快感を表すネット民が急増。しかし、そんな田村は業界では非常に評判が高いという。
「淳さんは、すごく仕事がやりやすいですよ。例えば、収録の時間が押してしまって、次の現場に急がなきゃいけない時でも、『タクシーを前に回しとけば、あと20分は収録いけるから』と、自分からスタッフに切り出してくれるんです。普通はマネジャーさんがそういうことを提案するんだけど、淳さんは自分から言ってくれるし、タレントが言うと周りも動いてくれますよね。いつも制作側に立って意見してくれるタレントさんは、とてもやりやすいです」(テレビ局関係者)
また、好きな司会者ランキング1位でありながら、「理屈っぽくてうざい」「ツッコミ方や、からかい方がつまんない」など嫌いな芸人としても名前が挙がる、くりぃむしちゅーの上田晋也。レギュラーを多く抱える芸人の1人だが、彼も業界内ではこんな評判で通っているようだ。
「上田さんはイジりキャラのイメージがあるかもしれませんが、基本はスタッフからのイジられ芸。上田さん自身がツッコんだりイジるのが上手っていうより、その発言を周囲やテロップが突っ込んでイジられて面白くなる立ち位置です。番組の進行上、MCや司会のポジションに就くことが多いですが、スタッフからのツッコまれ役という立ち位置なのが、上田さんならではですよね」(放送作家)
では、現在業界内で一番ラブコールの高い芸人は誰だろうか? 「フットボールアワーの後藤輝基さん、今年はさらに売れるはずです」(番組制作会社スタッフ)とのこと。人気が上がり、テレビへの露出が増えれば、アンチや叩く人間が増えるのは当然のこと。それでもテレビに出続ける芸人には、業界からの好感度が大いに寄与しているようだ。