各星座の著名人が鏡リュウジと対談……? 「DRESS」のモヤッとする占い大特集
年の初め、「DRESS」2月号(幻冬舎)は占い大特集です。占いにわざわざお金を払ったりはしないけど、雑誌で読むくらいならいいかな……という読者には素敵な企画。独身アラフォーの筆者は、占いが好きなので、期待に胸膨らませて買ってみました。いつもは重たいのでデジタル版を買っていますが、読みやすいように紙版を買っちゃいました。1年間これを小脇に抱えて過ごそうかな!
<トピック>
◎幸運引力を上げる、最強ラッキーアイテム
◎2014年は、幸せグセを身に付ける!
◎出雲大社と全国の5つ星神社 スーパー参拝BOOK
■はびこる「お立ち台ギャル思考」
「幸運引力を上げる、最強ラッキーアイテム」では、恋愛、金運などの項目別にラッキーアイテムを紹介しています。ほかにも「gift上手は幸せ上手」などという同様の企画を打ち上げ、カタログのごとくジャンジャン商品を紹介していています。とはいえ、単にアイテムを大量に紹介するのではなく、風水にかこつけているので、次に何かアイテムを買う時には参考にできるかも。
ただちょっとしょんぼりしたのが、「DRESS世代の開運アイテム都市伝説」という、「これを持っていたら、いいことありました」という読者の体験談をコメントにして、アイテムを紹介する企画。ディオールのバッグを持ったら「エグゼクティブな男性から声をかけられることが多く、リッチな交友関係が広がりました。結果、ごちそうしてもらうことが多くなり、お金が出ていく頻度がぐんと減りました」って……。ブランド品を持ってさえいれば、自分まで高級になった気がしているなんて、バブル時のお立ち台ギャルみたい! もはや雑誌のコンセプトである「The magazine for independent women」の破片も感じません。こういう貧乏くさいコメントを載せるのなら、いっそ「独身アラフォーだけどいまだに玉の輿狙ってマッス!」とか「俺たちバブルの申し子イェイイェイ」みたいな路線にバッサリ変えては どうでしょうか。
■斬新すぎる「占い対談」の後味
「DRESS」って、対談がめちゃくちゃ多いんですよね。読み物ページの割合は他誌に比べて多いんだけど、感覚的にはそのうちの8割から9割が対談モノ。どれだけ対談が好きなんだ! と突っ込みたくなりますが、今月号は星占いの特集すらも対談でした。占いから見えてくる“素顔の自分”について、鏡リュウジとそれぞれの星座の著名人(例えば、牡羊座は西川史子さん、いて座は黒谷友香さん)が、どーんと見開きで対談しています。
占いを対談にして、各星座にタレントを出せば、どの星座のページも読み物としても楽しめるという目論見なのでしょう。筆者は射手座なので、黒谷友香さんの対談ページを読みました。「射手座の女はどういうタイプか」を星占いに照らして話してくれるのですが……これにはどうしても物申したい!