嵐の頼れる司会姿、ソロで魅せたTOKIO・城島! 紅白&カウコンMVPは?
田幸和歌子(以下、田) 北島三郎の「紅白卒業」を台無しにするような、大島優子の突然の「卒業」宣言という“私物化”や、演歌歌手のバックにAKB48グループやももクロなどが漏れなくついてくる「キャバクラ状態」など、今年の『NHK紅白歌合戦』もいろいろあったね。
太田サトル(以下、太) いくら『あまちゃん紅白』だったからといっても、『あまちゃん』コーナーの尺の取り方に驚き。メインキャストによる小芝居や、歌い手を替えながらの「潮騒のメモリー」3連発は、見てない人はさすがにポカーンだったかも(苦笑)。
田 そんななか、『紅白』でのジャニ関係でちょっと胸熱だったのが、白組司会の嵐の成長ぶり。紅組司会が想像を絶するポンコツ具合の綾瀬はるかだったことで、櫻井翔が脇で「噛んでないですよ~?」などとおどけてみたり、他メンバーが励ましてみたりしてた。嵐がこんなにも頼もしく見えるシチュエーションって、そうそうないよね。
太 それにしても、SMAPが登場するのは、嵐が着替えなどで不在にする時のみで、この2グループの絡みがまったくないのはちょっと怖かった。最後の「まつり」での北島三郎とキムタクの絡みは良かったけどね。
田 初出場のSexyZoneは、佐藤勝利が言う決めゼリフで、毎度の声の裏返りがあるかと思ったら、意外と無難だった。ただ、「セクシーローズ」の囁きよりも、鼻息のほうが大きかった気もするけど。で、個人的に一番好きだったのは、TOKIOの「AMBITIOUS JAPAN!」
太 城島(茂)リーダーの「アガナトゥーラ~〜♪」だよね(笑)!
田 そうそう。リーダーが泣きそうな必死顔で絞り出すソロパート、もう最高(笑)! しかも、2回ソロがあって2回ともなぜか同じ顔! ベストアーティストとかFNSとか、今年のTOKIOは、なんでこの曲ばかり歌うんだろ? もっと新しいところで「リリック」とか歌えば良いのに……と思ってたけど、ちゃんと見どころがあったね(笑)。ただ、昔、こんなに面白かったっけ?
太 いや、こんなに面白くなかった気がするけど。リーダー、年齢的に高音が出にくくなってたりしたら心配……。
田 もしかして、歌い納めの意味での“アガナトゥーラブ”推しだった? そう思うと、ますます貴重な“アガナトゥーラブ”♪ だったね。
太 残念なのは、そんな茂率いるTOKIOや、V6などが『ジャニーズカウントダウンライブ』(フジテレビ系)に出なかったこと。昨年は、嵐や関ジャニ∞、TOKIOなどのVTR出演が合間にあって、ライブがブチ切れる感じが残念だったけど、もともとカウコンといえば国分太一のウザいカメラアピールはじめ、盛り上げ役のTOKIO・V6などのグループを越えたお祭り騒ぎが面白かったのに。
田 やたらコラボでたくさん登場したように見えたのが、Kis-My-Ft2やSexy Zoneの年長組(中島健人・菊池風麿)など、いわゆる「飯島班」で、嵐やTOKIOをはじめとした「ジュリー班」は欠席だらけ。同じく「ジュリー班」では、KAT-TUNが有名曲をたくさん持ってる割りに、よく知らない曲でのVTR出演だけで、NEWSやHey!Say!JUMPの出番は少なかったり、その他大勢扱いばかりだったり……。
太 しかも、メドレーの「勇気100%」の時、NYCってクレジットが出てるのに、映されるのは中山優馬と中島健人・菊池風麿。山田涼介・知念侑李もいるんだから、カウコンくらい3人並ばせてあげればよいのに。
田 しかも、優馬と山田は近くにいるのに、間に誰かがいて、一緒には抜かれないもどかしさ。仲が良いだけに、本当に不憫だし、大人の事情でいろいろ白けるなーと。
太 白けるといえば、番組最後に香取慎吾が登場して、カウコン後の番組『YOUコントしちゃいなよ』(フジテレビ系)の番宣をしたことも。
田 「この後の番組出る人~っ!」て挙手させるのは、ドン引き。会社の飲み会の二次会にお気に入りの部下だけ連れてく上司みたいだよね。ジャニーズもいろいろ社内事情があるようですが(苦笑)。
太 実はV6・三宅健は、カウコンに出るつもりだったみたい。ラジオで「後輩に譲っていかないと」ってファンに言ったとかいうのも泣けるよね。
田 悲しい話はこれくらいにして、ステキだったのは、堂本剛の小ボケぶり。社内のゴタゴタと別の場所にいて、司会だけの出番で可哀想だと思ったけど、横向き&無表情でフリーズしてたり、ちょいちょい小さいボケを入れてきてた。盛り上げ役・TOKIOやV不在の分も頑張ってたのかな。2013年はビジュアルもすごく良かったし、イイ状態なのかも。
太 前回の『カウコン』では冒頭からずっと出ていたマッチさんが、今回はどんな感じで出演するのかと注目していたんだけれど……なんと年またぎのカウントダウン30秒ぐらいのところ、一番オイシイところでたっぷりとした感じに登場したよね(笑)! さすが、マッチさん!
田 カウントダウン残り時間が、まさかの、ほとんど“パンダ(マッチ)先輩”時間! 関西ジャニーズJr.の「ジャニーズWEST4」のCDデビュー発表も驚いたね。
太 カウコン後のコント番組は、「ブサイク」とか「バーター」とか、自虐ネタてんこもりで、いかにも大人が会議室で考えた感じだった。
田 「ジャニーズなのに」とか「あえて~」とかばかり、いつまでやるんだろう……。こんなに乱発したら、「なのに」「あえて」感がないのにね。そもそも「ジャニーズなのに」は、TOKIO先輩方が昔から全力でやってくれてるし。内博貴と高田翔がせっかく出てるのに、話題になった昼ドラの『天国の恋』(フジテレビ系)パロディーやらないのももったいなかったな。
太 結局、年またぎでいちばん笑ったのは、まさかの「アガナトゥーラブ」! なんだか城島茂が一番旬のジャニーズみたいになっちゃった(笑)。