サイゾーウーマンコラム『THE MANZAI』がショボい理由 コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 優勝賞品と副賞が物語る、『THE MANZAI』が『M‐1』を越えられない理由 2013/12/20 21:00 週刊ヒトコト斬り浜崎あゆみ大久保佳代子マツコ・デラックスTHE MANZAI 『THE MANZAI』公式サイトより ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! ◎滑り倒すフジセンス 『M‐1』の頃は、年末にガッと決まって、その後の正月番組に立て続けに出ることで、何かこう「お笑い界に、新たなスター誕生!」て感じで盛り上がったもんだが。『THE MANZAI』ねぇ。去年優勝したの誰だっけ。 『M‐1』の頃は「賞金一千万」てのが枕詞となり、売れていない現状との対比もドラマティックだったが。「優勝賞品・フジテレビのレギュラー番組」て。しょぼ。番組名さえハッキリしてない。去年優勝したコンビも何に出てるのか五里霧中だし。芸人にとっちゃ、これ日テレの方が有難いんじゃないか。「副賞は日清のカップ麺10年分で~す」てのもなぁ。相撲で優勝した力士が「米一年分」とかもらってる画ヅラは面白いが。これはスベってるようにしか見えん。「ありがたくねぇ」の印象はスポンサーとしても心外だろうし。 「サーキットランキング」だの「ワイルドカード」だの「国民ワラテン」だの。変な自我滲み過ぎのルール用語も、浸透する気配まったくナシ。こういうのが浸透しないと、お前ら『M‐1』出ろよ」みたいな「慣用句」にならないんだよなぁ。 あんなに市民権があったモノが、フジテレビが扱ったとたんコレか。て、フジテレビを持ってくるとオチやすいなー。ホント助かる。来年もヨロシクね。 ◎恒例化した「あゆの帰国芸」 早くも年の瀬。今年も浜崎あゆみの婚約の季節がやってきた。 いつもこの時分になると、右も左もわからん外国人と腕を組んで帰国。千昌夫か。いや、最初から洋モノ一本やりということなら、それは「癖」ということで片付けられて、こっちとしてもラクなのであるが。連れてこられたガイジンさんの顔を見ると。いつも必ず漂うのは「あの人」の面影……。 明菜が伝説と消え、トモちゃんが立ち直りを見せた今、日本で最も深刻な歌姫は、浜崎あゆみってことになるのか。しかし、深刻さの割には誰もあんまり心配も気にもしてないが。身分不相応な贅沢生活を続けてるせいなのかな。行って来いでチャラってことか。 ◎芸能界の切り札揃い踏み 『内村とザワつく夜』(TBS系)に、マツコ・デラックスと大久保佳代子が緊急出演。マツコと大久保って、カードとしてすごいな。もう応急ですらない。患者急変時の処置である。「バイタルは?」「ルート確保して!」って生命が緊迫した状況で使うヤツ。 2人のトークに内村光良が「いやー、今日はもうV要らないなぁ」つってたが。そのVが要らないのである。最初から。まだ気づかんのか。 今井舞(いまい・まい) 週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。 最終更新:2019/05/22 16:34 関連記事 国民的イベントもどきの量産体制に入った日本テレビ、一方フジテレビは……メッセージ説も浮上? 猪瀬東京都知事、不自然な“描き眉”の魂胆「EXILE・HIRO化」が甚だしい、V6・森田剛のジャニーズでの立ち位置香取慎吾版『座頭市』が抱える問題点をあの人が......24時間マラソンランナーのはるな愛に、「感動」よりもそそられる点 次の記事 嵐・松本、現場でも天使だった!? >