東山紀之が「会うたびに拝みたくなる、ホント神様」と語る、“平家派”某メンバー
『ザ少年倶楽部 プレミアム』(NHK BSプレミアム)に、“平家派”メンバーがやってくる回は、大抵面白い。そんな印象が、ある。
11月20日に放送された『プレミアム』のトークゲストは、東山紀之と、“平家派”メンバー・V6の坂本昌行。あらためて説明すると、平家派とは光GENJIのバックを務めたりしていたJr.グループで、TOKIOの城島茂、山口達也、国分太一、V6の坂本、長野博、井ノ原快彦らが在籍していた。『プレミアム』のMCが国分ということもあり、これら元平家派のメンバーがゲストの時には、当時の苦労話で盛り上がることが多く、2011年には“平家派”として初コンサートまで開催された。
そして今回も、国分&東山&坂本で平家派時代の話が展開された。当時の写真を見て「相当老けてるよ!」と笑ったり、一時坂本がジャニーズを辞めていた頃、電車で偶然KinKi Kidsに会ったことで復帰を決意した話など、「お約束」の話でひと盛り上がり。
ジャニーズ復帰の際に相談に乗ってもらったのが太一だったため、坂本にとっては、太一は年下ながら大切な恩人であるという。さらに、東山も、「オレも結構ねえ、坂本にとっては恩人だから」と主張。
「恩人たちが囲む坂本の会だね!」
と、ヒガシもうれしそうだ。その東山が「恩人」だと主張する話の中で驚いたのは、ジャニーズに付き人制度があったことだ。つまり、坂本はヒガシの付き人だった。東山が言うには、トニセンはみんな付き人経験があるそうで、長野は少年隊・植草克秀と元光GENJI・内海光司の、井ノ原はSMAP・稲垣吾郎の付き人をしていたという。この付き人業務は、会社からではなくヒガシが個人的に坂本にお願いしていたそうだが(付き人としての給料を東山が自腹で払っていたらしい)、今でもSMAP・木村拓哉や滝沢秀明、KAT-TUN・亀梨和也なんかに付いている専属Jr.なんて、いるのだろうか。いたとしたら誰あたりだろうか。ちょっと勝手な想像が膨らむ。
「誰よりも坂本さんの人柄と実力を認めていた東山さん(ナレーション)」が、坂本を付き人兼バックダンサーとしていたのは、1992~94年までの間。ちなみにV6デビューは95年だ。そんな付き人時代、坂本はヒガシに「大きな相談」をしたことがあると告白する。
「それこそまた、辞めようと思うんですけど……」
2度目の退社の可能性があったのか! 太一も、
「また辞めようとしてたの!?」
と思わず叫んでしまう。しかし、そんな時にヒガシに言われた一言が思いとどまらせてくれたという。
「一言で僕の心が溶けたっていう、その一言が……」
なんだか『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)風になってきた。どんな言葉?
「がんばってれば、必ず人は見てくれてる」
……なんというか、わりと普通だった。もったいつけすぎたか、坂本さん。これを聞いて、「もっとがんばんなきゃいけないんだと思った」という。そりゃあ、本人にとっては人生の壁にぶち当たっていていた時に、尊敬する先輩からかけてもらった一言だから、重みがものすごくあるのはわかる。でも、言葉だけ取り出しちゃうと、やっぱり普通……。しかも、トーク後半でターニングポイントを問われた時も、またこの一言を言っていた。そして、やっぱり2回目も普通に聞こえてしまった。すみません、坂本さん、東山さん。そんな中、さらに驚きが。なんと、坂本さんは住んでいるマンションの管理組合の理事まで務めていたという。「月イチの会議にも出てました」と語るが、さすが、いったんジャニーズを辞めて会社員生活を送っていただけのことはある。
それにしても東山さんのトークは相変わらず軽妙で面白い。今回のトークからまず、名言的なものを抜粋してみよう。まずは、自虐ネタ。
「光GENJIがバーンと出てきてね、少年隊は一気に人気がなくなったという……感じはあるよね」
平家派の長野博について。
「あの子(長野)はねえ、ホント、神様だよ。会うたんびに拝みたくなるもん。ありがとう、いてくれてありがとう!」
坂本をはじめ、平家派の下積みエピソードについて。
「今となったら、ああいう話がいっぱいあった方がさあ、人生としてはいいもんなあ。いいな、俺にもくれ、そういう話!」
やっぱり平家派トークに、ハズレなし。さらにそこに先輩・東山がプラスされ、お得感あふれかえるジャニーズトークだった。
(オオタサトル)