男性アイドル
【ジャニーズ・ワールド】

「本当にユーは腹黒い!」ジャニーさんを激怒させた、田原俊彦の「密室すかしっ屁事件」

2013/12/08 14:30

■ジャニーさんを怒らせた、「すかしっ屁事件」

 トシちゃんが初めてジャニーさんに褒められたのは、デビュー4~5年目のことだという。

「ユー、良かったよ、今日は」
「今まで見たステージの中で、また、いろいろなタレントを育ててきた中で、ユーは最高のパフォーマンスをした」

 と、ジャニーさんにうれしい言葉をかけられた。そして、その言葉はトシちゃんの胸に強く響いた――<「日本一のプロデューサーからお褒めの言葉をいただいたぞ」と、後々の自信にもつながったし、「もっといけるかもしれない」という思いにもつながっていった>。

 ……あれ? もしかしてトシちゃんを「ビッグ」な気持ちにさせたのって、ジャニーさんだった……なんて不安な気持ちになった。

 こんなにジャニーさんを慕うトシちゃんだが、<ジャニーさんを怒らせてしまったことがある>という。それはビッグ発言のことか? 独立のことか? ハラハラしながら読み進めたら、全然違った。タクシーの車内ですかしっ屁をしたのだ。しかも、

<僕は何を思ったか、とっさにジャニーさんを犯人に仕立ててしまったのだ>

 タクシーを降りた途端、「ユー、いったいどういうつもりなの? 本当にユーは腹黒い!」と烈火のごとく怒るジャニーさん。「トシは本当に人を陥れるのが上手いんだね」とまで言われてしまう。しかし、この件で<「自分は恥をかかされたけど、あの子は機転が利いて、アドリブも利く」と、その時、ジャニーさんは僕のタレント性を見抜いていたらしい>というから、屁もすかしてみるもんだ。<この話は、僕とジャニーさんとの間でずっと語り草になっている>――屁で結びついた絆、素敵だ。

■未来の最高傑作候補たちよ、うぬぼれろ、自分に酔え!

 <ジャニーさんとの思い出話は本当に尽きることがない>と懐かしむトシちゃん。<ジャニーさんの「作品」として田原俊彦という僕があり、事務所に所属していた時に様々な経験を積ませてもらったお陰で、今があるということを忘れることはない>と感謝を綴る。そして、<「自分こそが!」と思ってしゃかりきに頑張ったヤツが頂点に立てる仕組みになっている>と語るが、こんなことが言えるのは、頂点に立ったトシちゃんだからこそ。

<うぬぼれでもいい、根拠のない自信でもいい。とにかく自分を信じきって、ある意味でのバカになり、自分に酔い、なりたい自分を想像することが僕にとっては大事なことだった。輝かしい未来への扉を開くために、それは絶対に必要なことだと思う>

 ここはJr.必読のくだりだろう。「うぬぼれでもいい」なんて言っちゃうトシちゃんは、やっぱりビッグだぜ、カッコいい。確かに、ジャニーズの頂点に上り詰めたトシちゃんだが、はたして“田原俊彦”は、一時でもジャニーさんの“最高傑作”になれたのだろうか。

 それは別の誰かだとジャニーさんは言うだろうか。マッチやヒガシなのだろうか、キンキ、タッキー、山P、それともこれからの世代を担う若手の誰かなのか……。ジャニーさんの最高傑作の誕生を、トシちゃんも待ち望んでいることだろう。
(太田サトル)

最終更新:2013/12/08 14:30
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