『海の上の診療所』、ひっそりと月9最低視聴率3位に、“共演”戦略も滑った!?
今世紀民放連続ドラマの最低視聴率3.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を更新し、打ち切りが発表された『夫のカノジョ』(TBS系)。マスコミがこぞってこの話題を取り上げる中、人知れず月9ドラマ『海の上の診療所』(フジテレビ系)の視聴率も“大爆死”しているという。
「初回こそ、15.6%とロケットスタートを記録しましたが、その後徐々に数字が落ち始め、第6話では8.9%に。これは、月9視聴率ワースト3位の記録です。月9の最低視聴率を更新した『ビブリア古書堂の事件手帖』が8.1%でしたから、『海の上の診療所』が最終回までにその記録を更新、なんてこともありえます。低視聴率すらも注目されないなんて、ちょっと物悲しいですね……」(芸能ライター)
今期は『夫のカノジョ』以外にも、視聴率王と呼ばれたSMAP・木村拓哉の『安堂ロイド~A.I.knows LOVE?~』(TBS系)の視聴率低迷が騒がれている。そのため、『海の上の診療所』の視聴率にはそこまで注目は集まっていないようだ。しかし業界内では、主演・松田翔太の今後の俳優活動を不安視する声が高まっているという。
「松田は数字が獲れない俳優ということが、印象づけられてしまったのです。今年春放送の連ドラ『潜入探偵トカゲ』(TBS系)で主演を務めましたが、全話の平均視聴率は9.9%で、これは同クールの民放4局・午後8~10時台放送のドラマ内で、14作品中12位の記録です。また、2011年放送の主演ドラマ『ドン★キホーテ』(日本テレビ系)も、10.9%でパッとせず。今のところ松田のピークは、07年の深夜ドラマ『LIAR GAME』主演でしょう。23時台の放送時間にもかかわらず、平均視聴率11.9%を記録しました。そのほか、松田といって思い浮かぶ作品は、8年前の『花より男子』(TBS系)ぐらいなのでは」(同)
そんな窮地に立たされている『海の上の診療所』だが、制作サイドが視聴率を見込んで投入したであろう“隠し玉”も、「完全に滑ってしまった」(芸能関係者)といわれている。
「同ドラマは、松田演じる医師・瀬崎航太が、船で瀬戸内海の無医村を回るというストーリー。1話ごとにマドンナが登場して、航太が恋に落ちるという1話完結ものなのです。そのマドンナの1人が戸田恵梨香で、航太を追い続ける謎の女として登場しています。いわずもがな松田と戸田は『LIAR GAME』で主演を務めた2人であり、制作側は人気ドラマの恩恵に預かろうとキャスティングしたものと見られます。しかし、その肝心の回が9.9%と2ケタを割ってしまった。これには落胆せざるを得なかったことでしょう」(同)
このままひっそりと、“月9最低視聴率”を更新してしまうのだろうか? 松田の俳優生命をかけた巻き返しに期待したい。