『はなまる』と家族が去り……薬丸裕英、残された豪邸と2億5，000万円ローン

　そして、もう一方の薬丸裕英である。看板番組『はなまるマーケット』の終了が決まったと同時に、番組終了を事前に聞かされず、蚊帳の外に置かれ大層ご立腹だと報じられ、さらに『はなまる』なき後の収入面での不安、パートナーの岡江久美子との不仲などが盛んに取り沙汰される事態となっている。

　そして今回も“お気の毒な薬丸”情報が「自身」に掲載されてしまった。なんでも薬丸と妻の石川秀美が別居中だというのだ。仕事もなく、妻もなく!?!?　大丈夫か、薬丸。記事によれば、『はなまる』終了と共に取り沙汰された薬丸家の5億円豪邸は、現在でも2億5，000万円ほどのローンが残っているらしいのだが、そこに妻・石川と5人の子どもたちは暮らしてはいないというのだ。長男は舞台俳優として独立、次男はサッカー留学中、そして今年9月に芸能界デビューした長女は現在ハワイで生活しているらしい。そして妻・石川も長女を追うようにハワイに転居し、そこに次女も連れて行ってしまったのだとか。

　よって薬丸は5億円の豪邸で寂しい1人暮らしをしていると「自身」は記す。うん？　1人足らない。14歳の中2の三男は一体どこへ？　そんな疑問は残るが、東京Vジュニアユースに所属し、サッカーに邁進していると伝えられる三男は、合宿所か寮かと推察される。

　とにかく最大の収入源『はなまる』がなくなると同時に、最愛の大家族がバラバラになってしまった薬丸家。5億円豪邸にひとりぼっち。一体何のために必死で働き、5億円もの豪邸を建てたんだ！　と世のお父様方なら嘆くような事態なのである。返す返すお気の毒である。そして普通の男なら、特に芸能人ならこうした事態になれば、キャバクラに行ったり、友達と酒を飲んで朝帰り、というパターンになりがちだが、薬丸にはそういった類のうわさはない。3月に『はなまる』が終了するまでは早朝出勤だろうし、経済的にも遊ぶ余裕はないのか。芸能界では、あの坂東英二と並び称されるほどのドケチとして有名な薬丸は、そんな下らない散財などしないのかも。

　熱愛の有働と、一人ぼっちの薬丸。「自身」が報じたトップ記事の有働と、2番目の薬丸の“ワン、ツー”は見事なコントラストを見せたが、逆に薬丸の存在がここまで大きく取り上げられたことは近年なかった事態でもある。これをチャンスに、是非とも逆襲に転じて欲しい。幸いなことに、薬丸とキャラのかぶる板東英二は未だ芸能界から遠ざかったままだ。その隙に、ポスト・板東英二として入り込む余地はあるはずだ。稼げ！　5億円豪邸のローンを返済するその日まで。

　突然国民的脚光を浴びたことで、どうでもいい昔のことを掘り返される。マスコミがよく使う常套記事であるが、そんな典型例が「セブン」に掲載されている。

　NHK朝の連続ドラマ『ごちそうさん』の出演者たちの“素顔発掘”記事がそれだ。『ごちそうさん』は歴史的話題作となった『あまちゃん』の後発番組であることから、その内容や視聴率が心配されたが、蓋を開けたらビックリ。高視聴率をキープし、内容的にも好評である。当然、出演陣にも俄然興味が沸く。そのトップバッターは、杏演じるヒロイン・め以子の相手役・東出昌大クンで、多くのメディアにも取り上げられている。しかし、それだけでは済まないのが朝ドラだ。め以子の義姉で敵役・キムラ緑子の、あまりの意地悪ぶりに、日本中がキムラを憎むほどの熱演である。

　そんなキムラは、キャリアも長く数々の受賞歴もある渋い女優である。しかし演劇と、現在の夫で劇作家のマキノノゾミに夢中になり、家族から勘当された過去もあるらしい。夫と二人三脚で芝居に打ち込むが、「ダンナが演出家だから良い仕事がくる」との周囲からの陰口にキレて離婚、しかし関係は良好で5年後に復縁婚をしたという経歴の持ち主だ。記事ではそんな情熱的な女優のエピソードが紹介される。

　もう1人は宮崎美子。クイズ番組ではお馴染みだが、女優としてはこれまで地味な存在だった。そんな宮崎はバツイチだ。1989年にテレビディレクターと結婚したが、1年4カ月でスピード離婚。しかし離婚から22年たった現在でも、前夫との関係は良好で、近所に暮らし、時にはご飯も食べに行く関係だという。本人たちからしたら「どうでもいい」過去いじり記事。人気の朝ドラに出なかったら、記事にさえなっていなかったようなエピソードであった。