男性アイドル
ジャニー喜多川が音楽ビジネスに与えた影響は? 突発的アイデアがやがて業界の「定番」に
2013/11/17 18:00
【リアルサウンドより】
ジャニー喜多川にまつわるエピソードは枚挙に暇がない。しかしそのすべては、彼が擁する男性アイドルのプロデュース手腕、彼らに対する細やかな配慮、ゴシップに類するものまで、結局のところ畏敬すべき伝説としてのジャニー喜多川を強調するものだと言える。だいたいロサンゼルスに生まれ、父は僧侶にしてプロ野球チームのマネージャー、兄はNASAの科学者でアポロ計画にも参加していたというだけで想像を絶する。つまりジャニー喜多川という人物は現代に生きる伝説であり、昭和の香りすら感じさせる芸能界の怪人物である。
しかしだからこそ、ジャニーズというのは特殊な領域になっている。ジャニー喜多川の体制は盤石であり、過去に何度も暴露本が出されたり芸能界の暗部であるかのように語られもするが、それによってジャニーズという男性アイドルの帝国が大きく揺るがされることはない。またジャニーズのグループ戦略について、あるいはタレントの一人一人について、また楽曲について、衣装について、はてはジャニー喜多川が下したとされるビジネス的な決断についてどれだけ分析的に語ったにしても、どうもその奥底に触れたという気がしない。
最終更新:2013/11/28 20:53