ももクロにいじられ続けた堂本光一、うれし恥ずかしのまるで“メイドカフェ客”状態に

　11月10日放送の『新堂本兄弟』（フジテレビ系）。ゲストは、ももいろクローバーZと、ももクロの大ファン（モノノフ）だという南明奈。ももクロがトーク番組などにゲスト出演する時には、彼女たちがいつもやっている「点呼」ネタをはじめとする“集団芸”を披露し、そのまま流れで番組MCに参加する、というのがお約束になっている。ももクロは、この番組には何度も出演しているが、今回もそんな流れになった。

　番組中盤にアッキーナが、「今夜どうしても叶えたい夢」として、ももクロの「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」という曲の、全員でぐるぐる回るパフォーマンスを、メンバーと一緒にやりたいとリクエストしたため、挑戦することに。アッキーナの夢が叶ったところで、堂本剛が、

「じゃあ、ちょっと光一もね……」

　と、光一に振る。

「なんでやねん！」

　と言いながらも、ももクロメンバーの出席番号が順に回ってきて、勢いで「6！」と答え、そのままパフォーマンスに参加する光一。最初はキョトキョトあちこち目を泳がせていたものの、「ぐるぐる」やる場面では、背筋ピーン、ステップ軽やか、顔は正面キリッ。なんだかメンバーよりもキレイな姿勢に見える。途中からは、その「ぐるぐる」円陣を移動させる先陣を切ったりも。

　芸人やタレントMCがこういったことに強制参加させられる場合、大抵はグダグダになってしまうが、この対応力と動きの綺麗さは、やっぱり舞台経験豊富だからなのか、と光一に感心。本人も、「なんでやねん！」とか言いながら、パフォーマンスに参加してまんざらでもない楽しそうな顔をしている。

　こういう姿、なんかに似ている光景だと思ったら、メイドカフェに初めて連れてこられた、オタクじゃない人だ（光一はF1オタクではあるが）。「おいしくな～れ☆」とかメイドと一緒にやらされて、ちょっと恥ずかし＆楽しそうな感じの人と同じ雰囲気だ。

　番組の前半からずっと、この“メイドカフェ客”状態で光一はいじられ続け、彼女たちの衣装について触れれば、「すぐ見たがるんだから、もう！」とからかわれ、照れ笑い。紫（高城れに）が唐突にやり始めた野球拳にも巻き込まれる。

「アウト、セーフ、ヨヨイのヨイ！」

　負けた光一に、メンバーが一斉に、

「脱いでください！」。

　これに対して、

「君ら、そんな悪い遊び、どこで覚えたんや！」

　と、説教する光一。メイドカフェ客の様相でありながら、おじさん的ポジションでもある。当たり前だが、光一もアイドルとはいえ、ももクロと比べたら普通におじさんだしなぁと、あらためて思う。確認してみたら、光一さんは34歳なのか。なるほど。ちなみに剛は、この“メイドカフェ”には巻き込まれない。「猛烈～」のくだりもそうだったが、光一を巻き込ませる側である。

　最近、ももクロはメンバーの手足を持ち上げてブラブラと「縄」役にし、その上を跳ぶ「人間縄跳び」という遊びをやっていると話し、実演して見せた。その流れでまた、「光一さん跳びます？」と巻き込まれかけたところ、「光一を（縄に）してあげて」と、跳ぶのではなく縄役にせよ、とよりハードな指令を出す剛。これも、光一がよりツッコミやすく、よりおいしくなるためのトスだ。それをボソッと自然に上げる、この長年連れそった夫婦のような呼吸こそ、キンキだなぁと思う。

　それで、光一が「縄」の役をやるのだが、ここで、

「剛さん、跳んでくださいよ！」

　縄になった光一の上を跳ぶ、剛。結局、ももクロパワーに巻き込まれる堂本剛、同じく34歳。やっぱり“メイドカフェ客”状態で、ちょっと照れくさそう。KinKi Kids（34歳）、2人して、照れながらもとても楽しそうでもありました。
（太田サトル）