C・イーストウッドやR・ギアも! グレー・ディボースは、どうしてはやっているの?
3.法律が改正され、平和に離婚できるようになったから
今の熟年夫婦が若い頃は婚前契約は一般的ではなかったため、離婚する際には州で定められた規則に沿って資産分けを行わなければなりませんでした。弁護士を雇って長時間かけて戦うため、離婚するには相当なお金や時間がかかり、精神的負担も大。しかし今ではカリフォルニア州のように、離婚時、夫婦の資産はきっちり半分に分けるという法改正がなされた州も増えています。
また、離婚を決断した熟年セレブ夫婦たちは「離婚弁護士を雇って醜い戦いを繰り広げた、過去の最悪な離婚ケース」を山ほど見てきたため、派手な弁護士は選ばずに水面下で穏やかに話し合いを行い、円満な解決法を選ぶ傾向にあります。「醜い離婚劇を繰り広げずに別れられる」ようになったことが、「熟年になっても安心して離婚できる」要因になったともいえるのです。
4.バイアグラや美容整形があるから
若い頃は多くの女性と浮名を流した夫も、年を取れば精力が減退し、長年連れ添ってくれた妻の元に帰ってくる。妻とは性的なつながりがなくても精神的に深くつながっており、充実したシルバーライフを送るようになる。一昔前には、そんな夫婦が少なくありませんでした。
しかし、現代には性欲や精力を回復させてくれるバイアグラに代表される精力剤があり、誰もが簡単に手に入れることができます。浮気を繰り返してきた夫は、年を取っても精力剤のおかげで自信満々。死ぬまで若い女性たちとのセックスを楽しめるようになったのです。
自分の元に戻ってきてくれない、そんな浮気夫に妻はゲンナリ。要介護状態で戻ってくる事態になりかねない、最後の面倒な世話だけさせられるなんてゴメンだと、熟年になり妻が三行半を突きつけるというケースが増えているようです。女性の方も美容整形が一般的になったことで、いくつになっても自信を持つことができ、「また新しいロマンスのチャンスがある」と離婚を前向きに考えることができるようです。
別居した熟年夫婦すべてが離婚するわけではありません。昨年10月に離婚と別居を発表したダニー・デヴィート(68)とリー・パールマン(65)は、今年3月に復縁しています。「リーがダニーの性格に我慢できなくなり、離婚を宣言した」と報じられましたが、その後、ダニーが長年の友人マイケル・ダグラスに「お前にはリー以上の女性はいない」と説得され、反省し仲直りしたと伝えられました。このように友人のアドバイスで、離婚を思いとどまることもあるようです。
そのマイケル・ダグラス(69)も、8月末に妻のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ(44)との別居を公表。彼の場合、最初から離婚するつもりはないと明かしており、11月28日の感謝祭も一緒に過ごすのではないかと報道されています。短期間の別居生活を経て復縁したオジー・オズボーン夫婦のように、距離を置くことで互いに抱えている問題にじっくり取り組むことができ、その結果、関係を改善できると信じている夫婦も少なくないようです。
とはいえ、「離婚するから別居をする」という考えを持つ夫婦は多く、熟年離婚は増加する一方。セレブのグレー・ディボースブームに後押しされて、離婚に踏み切る熟年夫婦も多く、今年は熟年離婚率が過去最高になるのではないかという声も上がっています。近いうちに、驚くような熟年セレブの離婚報道が流れる可能性、大です。
ゴシップマスター:Ellie
アメリカでの生活が長く、米メディア事情にも精通している謎の女。日本の雑誌やウェブサイトで海外セレブゴシップを担当し、日夜ゴシップまみれになっている。