「印税もヒロミに取られ……」樫木裕実、スタジオ閉鎖騒動に、業界から擁護の声
人気ボディメイクトレーナーの樫木裕実(50)が、昨年12月に女性オーナー社長と東京・目黒にオープンさせたトレーニングスタジオ「カーヴィーグランド」が、たった1年で閉鎖されることになった。
樫木は、ブログで「閉鎖するという悲しい通達がカーヴィーグランドオーナーの弁護士さんを通して10月18日に届きました。深い悲しみと戸惑いと言い尽くせぬ思いでいっぱいです」と報告したが、樫木と女性オーナー社長の間に、一体何があったのだろうか?
樫木は、短大卒業後、ロンドンにダンス留学した。帰国後、トレーナーとしてタレントのシェイプアップや女性の産後の体形回復を指導し、「カーヴィーダンス」の先駆者として関連書籍を発売。シリーズ3作での売り上げは420万部を超えているという。そんな樫木と、美容ウェアを企画・製造する会社の女性社長がパートナーを組んで始めたのが、このスタジオだった。
関係者は「原因は経営不振。樫木さんのネームバリューでも客が来なかった。スタジオの上の階で開いているレストランも閑古鳥だった」と語り、樫木が有名人ばかりを相手にしていたことも、客が来ない一因だったと伝えられている。一方で樫木も「生徒に嫌気が差した」と関係者にこぼしているとも。
樫木がスカウトして連れてきた約50人のスタッフの進退も問題視されている。彼らは女性オーナーの会社の社員となっていたが、突然の閉鎖により解雇されてしまった。樫木もオーナーも責任を取ろうとしない状態だという。
今回は「経営不振による閉鎖」ということだが、樫木のブログには「皆様にお誓いし今後もどんな形でスタッフを含め進めていくのか責任を持って発信していく次第です。(中略)ご入会下さった会員様や300人近くの入会をお待ち頂いている方々 そしていつも応援して下さっている皆様を傷つけてしまった」と書かれている。これが事実なら、経営不振はありえない。とすると、樫木と女性オーナーの利益の取り分のもつれが原因なのだろうか? そうとしか考えられない。
樫木は過去にもトラブルを起こしている。もともと所属していた、タレントのヒロミ(48)が経営するトレーニングスタジオから独立したのは、樫木に書籍印税が渡らなかったことによる対立が理由といわれた。樫木に取材をしたことがあるリポーターは、「樫木さんの周囲にいる人たちが悪い。ヒロミが印税を樫木さんに渡さなかったといわれるトラブルもそうですが、実際に私が取材をした時も、周りのスタッフに疑問を感じました。取材前に『それはダメ、これもダメ』と何度も断りを入れてくるんですよ。でも、本人が登場すると『ごめんなさい。私、そんなこと言ってませんから。なんでも聞いてください』って。彼女自身はいい人だと思いましたよ。有名人しか教えないと批判されていましたが、会員もそのことを了解していたようですし。彼女がブログに書いたことが正しいと思います」と樫木を擁護した。
樫木の自宅には、連日メディアも押しかけているようで、「実家に行くようなことだけはしないで下さい。(中略)ちゃんとお話ししますので 会員さまや家族のところには押しかけないようお願いいたします」とブログで要望しているが、報道は過熱の一途をたどっている。
今回のトラブルが原因で、樫木の仕事がなくなることは考えられないが、樫木を信じて会員になった人やスカウトされたスタッフを、彼女は責任を持って救えるのか? 入会金の返金も含めて、まだまだ騒動は収まりそうもない。
石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。