『ほこ×たて』ヤラセ発覚! 優良番組に自ら泥を塗った、フジの視聴率至上主義
フジテレビ系で放送中のバラエティ番組『ほこ×たて』の放送内容に“ヤラセ”が存在していたと、出演者がブログで暴露したことが話題になっている。今月20日放送の同番組の出演者・ラジコンカー操縦者の広坂正美さんが、自身のブログで「今回偽造された編集内容が余りにも酷かった為、事実をお知らせする事に致しました」とつづり、放送回で行われたヤラセについて言及している。
告発を受けた企画は、「スナイパー軍団VSラジコン軍団」。「どんな物でも捕らえるスナイパー」と「絶対に捕らえられないラジコン」の対決で、それぞれ3人ずつのチームを組んだスナイパーとラジコン操縦者による勝ち抜き戦が行われた。放送では、スナイパー側がラジコンカーとラジコンヘリへ勝利するものの、最終戦のラジコンボートで3人連続敗退、ラジコン側が逆転勝利という流れになっていた。ところが、広坂さんのブログによると、現場では、まず初戦にラジコンボートの対決が行われ、ラジコン操縦者側が3連勝、ラジコンカー、ラジコンヘリの対決を待たずして、早々と勝負の決着がついてしまったという。しかし、それではラジコンカーとラジコンヘリの対決が見せられないということで、急きょ現場で対決の順番を入れ替えることが決まり、撮影が行われたという。
また広坂さんは、「放送ではラジコンカーがスナイパーに撃たれ負けた事にされ」てしまったことに立腹。実際の現場では、スナイパー側が対決ルールを無視するというアクシデントが発生したため、「スナイパーVSラジコンカー」の対決は中止されたという。つまり、スナイパーとラジコンカーの対決シーンは、すべて捏造されたものだったのだ。さらに広坂さんは、過去に同番組に出演した際にも、こうしたヤラセが存在していたことにも言及している。
「こうした過剰過ぎる演出が、メディアやネット上で問題になるケースはいまだに多発しています。今年、フジだけでも『全日本温泉宿アワード』の出演者が『一度も行ったことがない宿を推薦させられた』と週刊誌で告発し、騒動に。また俳優の藤岡弘、が番組内で過剰な演出表現を行われたと抗議し、フジ側が謝罪をするという事態も。過去には虚偽のデータを放送したことで、番組終了に追い込まれた『発掘!あるある大事典II』のようなケースも存在します」(芸能ライター)
昨年は二桁中盤の視聴率を記録していた『ほこ×たて』だが、今年に入ってからは一桁台、しかも5%程度という低視聴率で定着してしまっている。
「しかしその焦りが、こういった過剰演出=ヤラセにつながってしまうのは言語道断です。フジの日曜バラエティは、前クールで『爆笑 大日本アカン警察』が終了しましたが、視聴率も絶不調、さらには制作内容の問題まで発覚した『ほこたて』も、あと半年ほどで終了を迎えることになるかもしれません」(制作会社関係者)
ネット上では、今回のヤラセ告発を受け「そんなことだから数字が取れんのだ」という呆れた声や、「いい番組だと思ってただけに、残念だわ」という、「日本民間放送連盟賞」などの受賞歴がある同番組への嘆きの声が上がっている。
深刻な視聴者離れにあえぐフジテレビだが、“なにをやっても裏目”という悲惨な現状は、いまだ継続中のようだ。