個人名刺を配り歩けば世界が広がる、人脈バカ「日経ウーマン」の浅はかさ
ちなみに、毎日筋トレと英語の勉強をする今村さんの手帳についている巻末のノートは、さまざまな知識を蓄えるのに活用されているそうです。どこまでも勉強熱心なその姿勢には、本当に頭が下がります。ちなみにそのノートには「話題のミュージシャンの名前を覚えるため」に昨年の『紅白歌合戦』(NHK)の出場者リストが貼ってあり、「きゃりーぱみゅぱみゅ」や「ナオト・インティライミ」に蛍光マーカーが引かれていました。今年も間もなく『紅白』のシーズンですが、今村さんは昨年の出場者を無事覚えることができたのでしょうか。気になるところです。
■クソバイスの乱れ打ち!
小特集「働く女性のストレス処方箋」によれば、働く女性の3大ストレスは「人間関係ストレス」「人と比べるストレス」「将来の不安ストレス」だそう。中でも、読者アンケートで堂々の1位に輝いた最大のストレス原因は、「職場の人間関係」でした。この結果を受けて「『職種別ストレス』の解消法、教えます」というコーナーが。各職種の経験者でもあるカウンセラーやアドバイザーが登場し、職種別の悩みに対して「ストレス解消法」を提示しているのですが、これがなんとも言えない解消法なのです。
「『またクレームかも』と思うと電話恐怖症になりそう」「罵詈雑言を聞くたびに嫌な気持ちになります」というオペレーターの悩みに対しては、「クレームは改善点を知る機会と捉えて」「お客様の気持ちに沿い冷静な会話を目指して」と的外れなアドバイス。改善点を知る機会と捉えたって、相手の気持ちに寄り添ったって、不快なものは不快なのでは。この回答者こそ、もっとオペレーターの気持ちに寄り添うべきだと思うのは筆者だけでしょうか。
さらに、看護師の「夜勤で体にストレスがかかります」という悩みに対しては「体の声に耳を傾けて。夜勤明けの無理は禁物」という回答。いや、相談者は体の声に耳を傾けているからこそSOSを出してきたんですよね……? 夜勤明けじゃなくて夜勤ですでに無理しちゃってるんだってば!
生産的な問題解決法を提示しているふうを装っていても、実は相手の状況を鑑みずに精神論を振りかざしているだけ。何の役にも立たない上から目線のアドバイスを最近、「クソバイス」と呼ぶそうですが、このコーナーはまさにクソバイスのオンパレードでした。赤の他人に仕事上の心構えを説かれるより、「ヒトカラでB‘zの『ウルトラソウル』を熱唱すると少し気持ちがすっきりしますよ」「時には家族の目を気にしないで思いっきり泣きましょう」とか言われた方が、まだ実用性ありますよね。