『ピカルの定理』打ち切りだけじゃない、千鳥がいまいちブレイクしない理由
岡山弁と関西弁を織り交ぜた漫才で人気を博し、今秋まで放送された『ピカルの定理』(フジテレビ系)に出演したことで、全国区での知名度も急上昇したお笑いコンビ・千鳥。芸歴では、すでに中堅芸人の域に差し掛かっている彼らだが、ツッコミ担当・ノブの言動があまりにも非常識で幼稚すぎるとして、お笑い業界関係者からブーイングが巻き起こっている。
同級生である相方・大悟とともに関西で人気者になったのち、昨年後半から東京を拠点に活動し始めた千鳥。「お笑い養成所・NSC出身ではありませんが、キングコングや南海キャンディーズらが同期。その中では、割と遅いタイミングでの上京」(お笑い業界関係者)というが、本人たちも「大阪に来ると体調がよくなり、東京に戻るとブツブツができる」と番組で語るなど、いまだに東京に馴染めていないようだ。
「まだまだキー局の番組システムや、大御所や大先輩のタレントとの共演に慣れてない。どこか“ローカル臭”が抜けきってないのが、彼らのいいところでもあり、弱点にもなってしまっているのが現状です」(同)
田舎臭さが残っている稀有な芸人だけに、「吉本の先輩芸人の中には、彼らを重宝する人も」(同)という千鳥だが、その一方で、テレビ局関係者は、「ノブのデリカシーのない言動が、ブレイクを妨げている可能性も」と指摘する。
「例えば、ゴルフ場に行くと、前方に見えたプレーヤーに向かって『ヘンなスイングやな~』『早く打てよ!』とやじったりするんですよ。あと、ファストファッションが大好きで、よくお店を訪れるそうなんですが、『薄い色のジーパンあるか?』と店員に持ってこさせた上で、『これ、高いやんけ!』『これ、濃すぎる!』といちゃもんをつける。さらに、COWCOWの多田健二さんがいる目の前で、『こっちの方がしっくりくる』とでも言わんばかりに、『あたりまえ体操』を『あるある体操』と言ってのけたり……多田さんもあきれ果てていましたよ」(同)
もっとも、本人はこれらの言動について、「『全部ツッコミ癖。いわば職業病みたいなもんやんけ!』と、悪びれる様子もない」(同)という。しかし、上下関係が厳しいことで知られる吉本所属なだけに、この性格があだとなり、今後チャンスを台無しにする可能性も考えられる。「大悟をはじめ、近しい人間がなんとか改心させようと必死になっています」(同)というのだが、果たして……。