フジ、TBS『半沢直樹』に屈す、視聴率民放第4位の戦犯は『ショムニ』!?
8月のゴールデン・プライム枠の平均視聴率がTBSに抜かれ、ついに民放最下位となってしまったフジテレビ。かつてはTBSの決まり文句だった“振り返ればテレ東”が、今後はフジテレビの定位置となってしまうのか――。
「今、フジテレビの制作部は、どこの部署も完全にお通夜ムードですよ。社員も来客もみなどよ~んとした空気の中にいるようで、『本当にここでテレビを作ってるの?』という感じです。トレンディドラマが最盛だった90年代前半の、景気も視聴率も良かった時代を知っている関係者からすれば、信じられないような状態です」(芸能プロ幹部)
『爆笑 大日本アカン警察』『ピカルの定理』など相次ぐバラエティ番組の打ち切りも話題だが、やはり今期フジが低迷した大きな原因は、連続ドラマの“爆死”だという。
「やはりドラマはテレビ番組の中で、フジが最も力を入れているコンテンツ。かつてはフジのドラマプロデューサーの元に、各プロダクション関係者が営業のために大名行列を築いていたものですが、現在はそれもない。TBSだって、逆転の大きな一因となった『半沢直樹』以外は決して褒められた数字ではないですが、フジはあまりにも看板作品が大コケしすぎているんです」(同)
特に、“戦犯”とされているのは、新社長・亀山千広氏の肝いりだった『ショムニ2013』。初回こそ18.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好調な滑り出しだったが、回を追うごとに数字を下げて3話では9.9%という、初回の約半分の視聴率に。最近では8%台後半に落ち込み、今季最大の大コケと言われる同局の『スターマン・この星の恋』と低視聴率争いを続けている。
さらに織田裕二主演の『Oh, My Dad!!』は、初回以外は全話一桁台。山下智久主演の月9『SUMMER NUDE』も初回17.4%がピークで、現在はあと一歩で一桁というところにまで低迷。今期では唯一善戦しているといわれる『救命病棟24時』も、初回17.7%から、8話には11.8%まで数字を下げている。
「新社長の発表はフジの復活に期待を持たせましたが、亀山氏もどちらかといえば、堅物タイプのテレビマン。フジの現状をひっくり返す、斬新なアイデアを生むことはできなかった。10月からは金曜8時にドラマ枠が新設されますが、今季のこの数字を目の当たりにして、編成もさぞ頭を抱えていることでしょう」(同)
フジの“何をやっても裏目”の現状は、もうしばらく続いてしまうことになりそうだ。