再起不能からの復活!? 減量したC・アギレラ、ファンに向けた動画が感動的と高評価
動画にはクリスティーナの友達や仲間、ファンらが大勢登場し、人さし指と親指でラブの頭文字「L」の字を作っている。また、「Don’t Judge(批判しないで)」「Give(与えよう)」「Respect(リスペクトしよう)」「Just Be(そのままで)」や、「Hate(憎しみ)」という文字に線を引いたプラカード、「ノー 差別主義者、ノー 性差別主義者、ただただ 踊りましょ!」と書かれた看板などがチラチラと映し出され、見る者の心に強く語りかけてくる。
ほかにも、ピンクのTシャツを着たペアルック姿の男性カップルたちがキスをした直後に、「Equality(平等)」というプラカードが映ったり、「Amo a mi hijo gay(ゲイの息子を愛しているわ)」と書いたプラカードを持った中年女性に抱きつく息子らしき男性の姿が流れるなど、同性愛者たちを勇気づけるメッセージもちりばめられている。また「LOVE」と書かれた赤いコンドームの袋がアップになるなど、セーフセックスをアピールすることも忘れていない。
何人かのセレブ友達もカメオ出演しており、ニコール・リッチーは表に「Racism Sucks(差別主義者は最低)」、裏に「accept(受け入れよう)」と書かれたプラカードを持ち、ノリノリで踊りまくる姿を披露。クリスティーナ・ミリアンは愛らしい笑顔を振りまいていた。クリスティーナの指導のもと、『The Voice』で優勝した歌手のクリス・マンも登場していた。また、5歳になる長男のマックスや、前夫のジョーダン・ブラットマンとの離婚発表直後から交際しているマシュー・ルトラーもさりげなく出ており、クリスティーナのセクシーな水着姿などもチラチラと現れ、ファンサービス満点の動画に仕上がっている。
実は、クリスティーナはここ数年、ファンを大切にしないアーテイストだと一部から叩かれてきた。3年前、朝の人気情報ニュース番組『トゥデイ』で当時リリースしたばかりの「You Lost Me」をパフォーマンスする直前、くちゃくちゃとかんでいたガムを観客たちに向かって無表情で投げつける様子を捉えたビデオが流出したからだ。
このビデオがアップされた「YouTube」には、「ファンに向かって、ガムを投げつけるなんて!」「何様のつもり!?」というコメントが殺到した。その後、クリスティーナが投げたのはガムではなくのど飴で、ファンではなくアシスタントの女性に向かって「捨てといて、お願い」という感じで投げたという説が流れたが、投げた直後に撮影者らしき女性が皮肉るようなトーンで「ステキじゃん」と言っているため、アンチは「ファンに向かってガムを投げた」と結論づけている。
マイナスなイメージが強く再起不能とまで言われたクリスティーナだが、美しい外見を取り戻し、ファンに感謝の気持ちを伝え、動画でゲイからの人気を取り戻し、大きく株を上げたものとみられている。ネット上では、アンチたちが「誰も彼もがゲイ支持アピールばっか」「ガガと張り合ってるのか!?」「やせた姿を見せたいだけだろ」と酷評しているが、クリスティーナのイメージは確実に良くなっている。
今回クリスティーナが発表した動画には、「War is not the answer(戦争は解決策にはならない)」と書かれたプラカードをひっくり返すと、平和を意味するピースマークが現れるというシーンも登場する。アメリカはシリアへの戦争準備をしていると報じられていることもあり、この動画は今後、大手メディアにも取り上げられることだろう。
苦しく屈辱的な低迷時代を乗り越え、カムバックしつつあるクリスティーナ。アンチからのバッシングを振り払い、さらに大きく成長できるのか。今後の彼女の言動が完全復活の大きな鍵を握っている。