ジュリア・ロバーツにブチ切れ、メリル・ストリープが映画祭をボイコット?
ちなみに、トロント映画祭に出席したジュリアは終始ご機嫌で、「アタシは子どもを3人も産んでいるけど、こんなにも働いたことはなかったわ。毎日登山している気分だった。登るには、嫌でもみんなで手をつなぎ、協力しなければならなかった。1日の撮影を終えると、みんな帰宅しシャワーを浴びて、メリルの家に集まり、翌日の撮影の台詞合わせをしたの」「人生において最高の経験をしたわ」「今、どこかで寝ている、メリル・ストリープ。彼女以上に仕事熱心な人はない。私たちに、仕事は一生懸命にするものだって教えてくれた。本当に感謝しているわ」と、メリルがみんなを巻き込みながら仕事に情熱を燃やしていたと説明しつつ、絶賛。プレミア上映には、真っ赤なミニドレスを着て現れ、笑顔を振りまいていた。
実は、メリルが『August: Osage County』で演じた役が主演なのか助演なのかで、メディアは激しく論議していた。メリルが演じた役は、ブロードウェイ版では主人公として扱われ、2008年にトニー賞を獲得したときも主演女優賞のカテゴリーだったため、主演が妥当だという声が多かったのだが、ジュリアを主演としてたてるのではないかという声も少なくなかったのだ。
8月、アカデミーやグラミー、エミーなどの主要賞レースの予想や分析を行っている米サイト「GoldDerby」は、「メリルは助演女優賞に、ジュリアが主演女優賞にエントリーする。メリルが助演でよいと了承した」と報道。ネットでは、「助演女優賞にノミネートされたなら、メリルが4度目のオスカーを手に入れるのは確実」「主演女優賞にノミネートされるのは強豪ばかりだろうから、ジュリアは大変」「メリルが主演女優賞にエントリーしないのは、どう考えてもおかしい」といった声が上がった。さらに深みのある女優に成長してもらおうと期待を込めてジュリアを主演女優としたのではないかという声も出たが、今回のジュリア嫌い報道を見ると、ジュリアのアカデミー受賞を阻止するためのささやかな復讐だったのではないかと勘繰ってしまう。
昔から、「アタシ! アタシ!」で、出たがり精神が強いとウワサされているジュリア。アメリカでの『August: Osage County』一般公開は12月に予定されているが、今後、各地で行われるプレミア上映でジュリアとメリルがどう振る舞うのか、ぜひ注目したい。