ジュリア・ロバーツにブチ切れ、メリル・ストリープが映画祭をボイコット?
最も権威ある映画賞の1つ、アカデミー賞で役者として史上最多となる17回ノミネートされ、うち3度も栄冠に輝いている大女優メリル・ストリープ。ハリウッド女優にとって仕事が激減するといわれる40歳を過ぎても、彼女の元には次々とオファーが舞い込み、60歳を過ぎた今でも大作映画で変幻自在に役を演じる彼女は、世界中の映画ファンを虜にしている。
そんなメリルが、4度目のアカデミー賞を手に入れるのではないかと期待されている新作『August: Osage County』は、巨匠ジョン・ウェルズ監督と、監督が手がけた人気テレビシリーズ『ER 緊急救命室』が出世作となったジョージ・クルーニーが製作に参加した話題作。自殺した父親の葬儀のために家族を連れて里帰りした3人の娘と、彼女たちと疎遠気味になっていた毒母が繰り広げるダークコメディで、口腔がんのため鎮静剤依存となり、いつも以上に毒を吐く母親役をメリルが、頑固な長女役をジュリア・ロバーツが演じる。ほかにも、ジュリエット・ルイス、ユアン・マクレガー、ベネディクト・カンバーバッチ、クリス・クーパー、ジュリアンヌ・ニコルソンら豪華スターが出演しており、先日開催された第38回トロント国際映画祭にも出品。大きな注目を集めた。
8月、メリルはこのトロント国際映画祭に出席すると表明。地元メディアは「大女優のメリルが、久しぶりに来てくれる」と舞い上がった。だが、今月9日に行われたトロント国際映画祭の『August: Osage County』プレミア上映のレッドカーペットに、彼女の姿はなかった。「メリルは体調不良のため出席できなくなった」と発表されたのだが、実は共演者のジュリアに激怒しており、「彼女と一緒のレッドカーペットには立ちたくない」とボイコットしたのだという。
米大手ゴシップ誌「ナショナル・エンクワイアラー」は、「ジュリアは、自分の登場シーンが少しでも多くなるためならなんだってする、自分大好きオンナ」「ワンシーンでも多く出られるチャンスをつかめるなら、メリルのことも平気で裏切る。アップシーンをゲットし、挙げ句の果てには、映画のエンディングまで変えてしまったんだ」という消息筋の話を紹介。このことに激怒し、「ジュリアにメチャクチャむかついた」メリルは、トロント映画祭のプレミア上映に出席することをボイコットしたのだと報じた。
『August: Osage County』の撮影は昨年行われたのだが、キャストやスタッフはとても仲が良く、和気あいあいと楽しみながら製作していると伝えられていた。作中を通していがみ合い、取っ組み合いのシーンまであったメリルとジュリアも仲が良かったと報じられているのだが、最後の最後にジュリアが出たがり精神を炸裂させてしまい、和やかだった雰囲気をぶち壊してしまったようだ。
「ナショナル・エンクワイアラー」によると、『August: Osage County』のラストシーンは、当初、メリルの顔のアップだったとのこと。しかし、試写会での評判はいまいちで、ジュリアはここぞとばかりに監督にアピール。「メリルのことは大好き。心から大好きだわ。でも、あの顔のアップは、ねぇ……とても悲しく見えてしまって、見ている人の気が滅入ってしまう。だから、私にカメラを向けたまま、映画を終わらせるっていうのはどうかしら? ファイナル・イメージは私で、ね」とプッシュし、監督のジョンを説得。映画のラストは、ジュリアが一人で車を運転しながら去っていくシーンに変更された。これを知ったメリルは大激怒。「ジュリアとは、もう二度と一緒に仕事をしたくない」と周囲にまくし立てたとのことだ。