『27時間テレビ』惨敗で“女芸人評”も「ランクアップなし」のダダ下がり!?
フジテレビの年に1度の大型特番『FNS27時間テレビ』(8月3~4日)の平均視聴率が、過去最低となる9.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した。放送前より、「フジ局内からキャスティングを不安視する向きがある」と報じられていた(既報)が、見事にそれが的中する形となった。メインキャストとして出演した話題の女芸人たちにとって、この数字は今後の仕事に影響してしまうのだろうか。
「『27時間テレビ』は毎年、どこを制作幹事部署に置くかで、その内容が大きく変わります。例えば、情報番組が幹事なると、当然旬な人や場所のリポートやVTRが多くなり、タレントもそれに則した人物が起用されます。バラエティ番組が幹事になると、どのバラエティ番組のスタッフを中心に据えるかで、メインのキャストなども変わってくる。ただ、『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)と差別化するためには、やはりバラエティ色を強めた方が得策なので、ここ最近はずっとお笑い路線を通しています」(フジテレビ関係者)
今回は、今年1月スタートの深夜帯のバラエティ番組『10匹のコブタちゃん~ヤセガマンしないTV~』を中心に据え、出演者である女芸人・森三中、柳原可奈子、渡辺直美らがメインを務めることになった。
「今年の『27時間テレビ』は『女子力』がメインテーマなので、チーフプロデューサーも女性が担当。しかし、女芸人だけでは番組を仕切れないと判断したのか、結局、ナインティナインの岡村隆史や明石家さんまらをアシスタント扱いで同席させるに至りました。さらに、『女子力』という目新しいテーマ優先の企画・キャスティングで、内容が伴ってなかった。結果、視聴率も惨敗したということでしょう」(お笑い業界関係者)
森三中の大島美幸が、局内の女性風呂からの生中継コーナーで乳首をポロリするなど、「下品だった」という批判も聞こえる中、女芸人たちの今回の惨敗を、業界内はどう捉えているのだろうか。
「総じて言えるのは『女芸人の力量がはっきりわかった』ということでしょう。オアシズや友近らは、業界内で実力ある女芸人として評価が高かったのですが、大舞台を仕切れるほどの実力はないことがわかってしまった。テレビ出演は今後も続くと思いますが、この失敗により、女芸人を今のポジションからランクアップさせることを、局関係者は躊躇してしまうのでは」(同)
いくら話題の女芸人を集めたところで、起用法を間違えると大失敗してしまう――フジテレビは今年の失敗を糧に、来年はどんな『27時間テレビ』を企画するのだろうか?