ペネロペ・クルスのランジェリーCMがエロすぎると話題に!
スペインを代表する女優ペネロペ・クルス(39)のCM初監督作品となる下着メーカーのコマーシャルが、エロティックでセクシーすぎると話題を集めている。先月22日に第二子を出産したばかりの彼女自身はCMに登場していないが、妹で女優のモニカ・クルス(36)や夫で俳優のハビエル・バルデム(44)が脇役として出演。弟のエドゥアルド・クルス・ジュニア(28)が音楽を担当し、母親もアシスタントとして参加するなど、家族に支えられながら監督デビューを果たしたという。そんなペネロペに対して、ネット上では「妖艶で煽情的、女性の美をうまく表現した」と絶賛する声が上がる一方で、「エロスに満ちあふれ、男性の性欲を刺激するだけの低俗なCM」だと酷評もされている。
スペインで生まれ育ち、18歳で出演した淫靡なロマンス映画『ハモンハモン』(1992)で、たわわに実った乳房を惜しげもなくさらけ出しながらセックスシーンに挑み、世界中の映画ファンから大絶賛されたペネロペ。20代半ばでハリウッドに進出し、『バニラ・スカイ』(2001)で共演したトム・クルーズと交際を始めてからは、プライベートでも世間の注目を浴びるようになり、世界的な大スターにのし上がった。ウディ・アレン監督の『それでも恋するバルセロナ』(08)で、念願のアカデミー賞助演女優賞を獲得。この作品で共演した、古くからの友人でスペインを代表する俳優ハビエルと親密な関係になり、10年7月に結婚。11年1月に、第一子の長男レオナルドを出産し、先月、第二子となる長女を出産。イギリス王室ウィリアム王子とキャサリン妃のロイヤルベビーと同じ日に誕生したことで話題となった。
昨年はハリウッドの殿堂入りを果たし、大物女優としての地位を確実なものにしたペネロペ。そんな彼女が初監督を務めた作品は、クルス姉妹とイギリス高級下着ブランド「エージェント・プロヴォケイター」がコラボした、新ランジェリーブランド「L’Agent」のキャンペーンCM。6分間のショートフィルムのような作品に仕上がっているのだが、これがなんとも官能的だと芸能サイトがこぞって紹介しているのだ。
「エージェント・プロヴォケイター」は、イギリスを代表するファッションデザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドの息子、ジョセフ・コーレが立ち上げた、大胆で斬新なデザインが特徴のランジェリーブランド。艶っぽいクルス姉妹の雰囲気にぴったりのブランドであり、彼女たちが立ち上げた「L’Agent」もセクシーなものになるだろうと期待を集めていた。「L’Agent」は、8月1日に世界同時販売となったのだが、その前夜、ザ・ソーホー・ホテルで、ペネロペが監督したキャンペーンCMがお披露目されたのだ。
主演は、映画『La distancia』(06)での、ポルノを超える激しいセックスシーンが大絶賛されたスペイン人イケメン俳優のミゲル・エンジェル・シルベストレで、彼が女性の下着姿が見える魔法のメガネをかけ、怪しげな豪邸のパーティーに潜入するシーンからCMはスタート。さまざまな美女のランジェリー姿を堪能した後、ミゲルは妖艶な美女に挑発され、『La distancia』で見せたような恍惚の表情を浮かべる。次の瞬間、汗と土ぼこりまみれのハビエルの顔がアップになり、「おい、大丈夫かよ!」とミゲルの頬を叩きながら心配そうに声かけをするシーンになる。実はこの下着美女祭りは、ミゲルが仕事先の工事現場でうたた寝した時に見た夢だったというオチでCMは終了する。
ミゲルを誘う美女は、サッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドと交際している、ロシア人水着モデルのイリーナ・シェイクが演じ、ミゲルとの息もぴったり。モニカも出産間際の大きなおなかをピンクのランジェリーで覆い、妊婦も着られてセクシーな気分になれるということをアピール。工事現場で働くしんどそうな表情のハビエルといい、キャスティングは大成功だといえよう。
ファッション業界紙「Women’s Wear Daily(WWD)」の取材に応じたペネロペは、キャンペーンCMを監督したことについて、「私自身にとっても重要で、なおかつ、とっても面白い経験だったわ。私の好きなようにやらせてくれたの。だから、伝えたい物語を描くことができたわ」とコメント。「いろいろなサイズ、体形のモデルたちを採用したの。この下着ブランドは、女性全員のためのものなんだと伝えるのが、とても重要なことだったから」「イリーナを選んだのは、彼女がとても活発な女性だから。キャンペーンに出てくるたくさんの美しい女性たちの中でも、確実に見る者の目を引きつける女性が必要だったからね」とキャスティングに力を入れたことを明かした。
また「妹のシーンはね、彼女が出産する数日前に撮影したの」「間に合わないんじゃないかと思ったわ。でも、出産前に来てくれて、体調も良くて……撮影所には2時間も拘束しちゃったんだけどね。あの日の彼女は、とても美しかったわ」と妹を気遣う発言もしており、仲の良さをアピールした。
クルス一家総動員で制作したといっても過言ではない「L’Agent」のキャンペーンCMだが、ネット上では、「女性美をうまく表現したCM」というポジティブな感想だけでなく、「下着をキャンペーンしたいCMには見えない。これは、下着を着た女性たちが股を広げたりして男性を誘っている、安っぽいエロ動画だ」「バックに流れている音楽が、なんともポルノちっく」「ペネロペにはがっかり」といったネガティブなコメントが多く上がっている。
あどけない顔と肉感的なボディで、世の男性を魅了してきたペネロペ。今後は、このCM作品を足がかりに、エロスを感じさせる映画やドラマを監督していくのだろうか。クリエイターとしての彼女の活動が気になるところだ。