ラティーノ女のサンバ腰に敗北……ドミニカのブラックガイはアレが長すぎ!
皆さん、ごきげんんよう。前回は、ドミニカ共和国のブラック・メンからプロポーズされたお話をお届けしましたが、ちょっと意味深な終わり方をしちゃったわね。彼とはもうひと波瀾あったので、今回はそのお話をしようかと思っています。
あ、そうそう。前回は言い忘れていたけど、なぜあんなに優しい彼が私的にNGだったかというと、身長の問題もあったわ。正直言って、身長が低かったのよ! どのくらい低いかというと、私の身長が162センチなんだけど、その私と目線が一緒。ってことは、絶対に165センチ以上はないってことでしょ? そんなの絶対イヤ。だって、男の背が高いカップルの方が確実にカッコよく見えるんだから。背が低い男と歩いてたら、自分が安く見えるに決まってる。ああ、ナシだわ、ナシ、ナシ。そのへんのルミネでいちゃついてるギャルカップルじゃないんだからっ!
そういうわけで、彼はやっぱりダメだったんだけど、そういえばこんなエピソードもあったわね。ある日のデートで、彼のアパートにお邪魔することになったんだけど、そのアパートにはやたらと彼の友達が住んでたの。もちろん違う部屋に、よ。その中に彼の友達だという女が1人いたんだけど、私が愛想よく「オラ~(こんにちは)」って言ってんのに、チョー無愛想な顔で「ふん」って態度なわけ。結構暑い日だったから、「コーラあるけど、飲む?」って話しかけるんだけど、相変わらず「……いらない」って。感じ悪すぎ。そのくせ、彼とは妙にいちゃついて話すわけ。
「はっは~ん。この女、彼が好きなのね」って気づいたけど、「でも彼は私に夢中なんだから」って、余裕の表情よ。だって私、日本に帰る2日前に、彼から「レイコのホテルの部屋に行きたい」って懇願されたんだから。
もちろん私もバカじゃないから、部屋に入れたらどうなるかぐらいわかってる。でも、あと2日でお別れだし、彼、可愛かったから部屋に入れちゃったの。そしたら、まさしくそういう雰囲気に……。でも、やっぱり「こんなところで、もし妊娠でもしたら……」って考えるじゃない? だから、「私はオールウェイズ・セーフティ・セックスなの。でも、あなたコンドーム持ってないでしょ?」って、彼を延々と説得。そしたら彼、私の勢いに押されてその日はしぶしぶ何も事を起こさなかったんだけど、翌日、なんとコンドームを買ってきたのよね。「ゴムさえあれば、できるんだ!」って勢いよ。
これには私もまいったわ。しかも、ドミニカ滞在はあと1日。旅の思い出に……って感じでOKしちゃったわ。ウフフフ……。でもね、いざやろうと思ったら、あっちの長さのハンパないこと! 背は小さいのに、あっちは長かったのよ。しかも細くて長いタイプ。ああ……、これ私の一番苦手なタイプなんだよなあって、正直ガッカリ。
案の定、半分ぐらいまでしか入らないし、結論を言うと、私の力で彼にオーガズムを与えることはできなかった。ショックよね……。最終的には彼もイッたんだけど、途中で私が疲れちゃったから「ごめんね……」「いいんだよ。ははは……」って、微妙な空気。そんなことがあったから、私、心の中で思ったわ。
「ああ、ラテンの女にはきっとかなわないんだわ……」
だって、見たことあるでしょ? あのサンバの腰の動かし方。さすがに私、あそこまではできないもの。もう、完全なる劣等感よね。そう思い始めたら、「彼のアパートにいた無愛想なあの女にも、きっと負けてるんだわ……」って、自己嫌悪が止まらなかったわ!
そんな感じで、ラティーノに挫折した私だったけど、帰国後1カ月ぐらいは、彼からものすごい電話攻撃に遭ったのよね。最初はうれしかったけど、こっちが仕事モードになってるのに「愛してる」って言われてもねえ……。だから、とにかく「仕事中だから、かけ直す」ってスペイン語だけ必死に覚えて、かけ直さなかったりとかね。でも、次にドミニカに行ったら絶対に結婚させられそうだわあ。大好きな国だから物件まで見に行ったし、永住も考えてるんだけど。は~、やっぱり旅先でのワン・ナイト・ラブは考えものよね~。
プラム麗子(ぷらむ・れいこ)
山形県出身、都内在住のカメラマン。年に数回、海外旅行に出掛けてはさまざまなブラックメンと親睦を深めている。アフリカ系からアジア系まで、褐色の肌であればより好みせずトライする、重度のブラックメンオンリー。