タモリ不在が話題の『笑っていいとも!』、視聴率に変化は?
タモリが司会を務める『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の大胆な“テコ入れ”が話題となっている。これまでタモリは番組中全編にわたって出演していたが、7月1日からはタモリが出ていない時間が設けられている。事前になんの前触れもなく、タモリがスタジオから姿を消したことが大きな反響を呼んだが、視聴率に変動はあったのだろうか。
1日以降の放送では、オープニングコーナーの次にタモリを除いたレギュラー陣だけで回すコーナーが新設された。タモリはテレフォンショッキングで再び登場し、そこから番組終了まで参加するというのが大筋の流れになっている。
また、同番組は“タモリ不在コーナー”ができただけでなく、オープニングにも変化が訪れている。7月下旬からは時間短縮のためなのか、タモリがスタジオ中央の階段からではなくオープニングコーナーのセットから登場し、続いてタモリの呼び込みもないままレギュラー陣が登場するという流れに変更された。
「そもそも近年の『いいとも』は、新しい試みを始めては、その都度“迷走”している印象です。約2年前、ローラがテレフォンショッキングに出演した際には、通常の椅子ではなく、ソファに座ってトークをしたり、昨年4月には同コーナーの“お友達紹介制”が廃止されるという大きな出来事もありました。フジテレビは、今回の一件に関するメディアの取材に対し『7月からはレギュラー陣の曜日移動などもあり、タモリの不在も演出の一環』だと答えているそうです」(芸能ライター)
一説には「視聴率低下によるテコ入れ」のために行われたことだというが、今回のように番組の顔であるタモリが不在になるとのニュースは、さすがに大きな話題となった。では、その“演出”は視聴率に影響を及ぼしているのだろうか。
新体制1回目となった1日の視聴率は5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったが、ニュースになった影響もあるのか、翌日は6.1%に上昇。しかし水曜日には5.5%に低下してしまい、その後も4~6%台を推移している。
「海の日で祝日だった15日は、9.3%と断トツトップの高視聴率を記録しました。元々、同番組は祝日が強いので、昔からの根強いファンが多いことは事実でしょう。しかし、祝日以外は7%台に上がることもなく、前月の視聴率と差はほとんどありません。7月下旬までのデータを見ると、タモリ不在による数字の大幅な変化は見られませんね。とはいえ、場合によっては『ひるおび!』(TBS系)だけでなく、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)にも負ける日もあるので、今後いかに数字を落とさずに続けられるか。視聴率回復には、従来のやり方を壊すだけが妙案とは限りません。魅力的な企画を打ち出すなど別の方法を模索する方が得策なのでは」(同)
新体制からおよそ1カ月が経過するが、制作側の意図に反して、視聴率には劇的な変動はないようだ。果たして、番組は今後どのような変化を遂げていくのか、視聴率と共に注目していきたい。