口パク疑惑に飛び火? ビヨンセ、コンサート中に髪の毛が扇風機に絡まる大惨事
4月にスタートを切ったツアー『ミセス・カーター・ショー』で、世界中を飛び回っているビヨンセ。露出の多いセクシーコスチュームを身にまとい、ダイナマイトボディを生かすダンスで、圧巻のステージを演出することで知られるビヨンセは、3Dプロジェクションマッピングや、花火や扇風機などを駆使し、観客を飽きさせないステージを繰り広げることで人気を集めている。
今回のツアーでは、ファンとの距離を縮めることを目的とした狭いキャットウォークを採用。ヨーロッパ公演では髪を引っ張られたりおでこやお尻を叩かれたり散々な目に遭っており、さすがの彼女もムッとしていたが、世間はこれぞコンサートの醍醐味だと大喜びした。しかし、今回、笑えないような危険なアクシデントが発生してしまった。
アクシデントの様子を撮影した動画を掲載した米ゴシップ芸能サイト「TMZ」によると、22日にカナダのモントリオールにあるベル・センターで行われた公演で、「Halo」を熱唱中のビヨンセがステージ扇風機の前を通りかかったところ、髪の一部が巻き込まれ、絡まってしまったとのこと。すぐに数人のスタッフが駆けつけ、扇風機を止め、髪をほどこうとしたのだが、複雑に絡まっており、どうにもできない。近くにいるファンらしき女性たちが携帯電話で写メを撮る姿や、ビヨンセ自身も髪を触るなど気になっている様子が確認できる。しかし、マイクを握りしめた彼女は、歌を中断することなく、アクシデントが起きていることを感じさせない、いつも通りの歌声で「あなたの後光が見える~」と熱唱し続けたのだ。
ネット上には、このビヨンセのプロ根性を素晴らしいと絶賛する声が相次いだが、「TMZ」には「口パクだから、パクパクし続けるしかなかったんじゃない?」という意地の悪いコメントや、「ウィッグなんだから痛くなんかないだろう。かつらを脱げばよかっただけじゃん」という冷たいコメントも書き込まれ、「ビヨンセは、コンサートでは口パクしない!」と反論するファンとの間でバトルが展開される騒ぎとなっている。
幸いなことにケガはなかったが、このアクシデントには相当ヒヤリとしたようで、コンサートの直後に写真共有サービスのインスタグラムに、「今回は髪の重量が勝って、扇風機から抜け出すことができたけど、次はそうもいかないかもね。髪の毛がグググッと引っ張られた感じだったわ。イヤンイヤン大嫌いな扇風機からね。バージン・レミー&マレイジアンの勝ちね、フンッ!」とヘアエクステ・ブランド「バージン・マレイジアン・レミー」をたたえる「Halo」の替え歌を書きなぐった紙を公開。紙には、「捕まっちゃったわ。“超、信じられない!” みんな、おやすみっ!」とも書かれていた。
実は、これまでもビヨンセのコンサートで、アクシデントは起こっている。2007年にはセントルイスで開催されたコンサートで観客2人がステージの花火でやけどを負った。ビヨンセはコンサート終了後、ファンが搬送された病院に駆けつけ謝罪しており、誠実な彼女らしいと伝えられた。また、同じ年、フロリダで行われたコンサートでは、ステージに設置された階段でつまずき、12段下まで頭から転がり落ちてしまい、会場から悲鳴が上がるというアクシデントが発生。彼女はすぐに立ち上がり、歌舞伎の連獅子のごとく髪を振り回すダンスを披露して絶賛されたが、前列にいたファンは彼女の足が出血していたと証言しており、かなり痛い思いをしたようだと伝えられている。
今回のアクシデントで、アンチたちから「口パクを証明することになった」と陰口を叩かれているビヨンセ。しかしパワフルなステージは最高のエンターテインメントショーと評価されており、アンチにも動じることなく、これからも我が道を突き進み続けることだろう。