吉本に食い物にされ、大幅な赤字も……ジリ貧の小籔千豊主催『コヤブソニック』
吉本新喜劇の最年少座長を務める、タレント・小籔千豊。近年では、関西だけでなく、関東での知名度も上がっており、今年9月には、2008年スタートの自身の冠フェス『コヤブソニック』も行われる予定だ。
もともと、お笑いコンビ・ビリジアンの一員として芸能界デビューした小籔。『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)シリーズへの出演がきっかけとなり、全国的にブレイクを果たした。
「これまでの新喜劇座長といえば、芝居を最優先にし、それ以外のタレント業は、基本的に本拠地・大阪の番組に出演するのみ。在京キー局に出演するのは、例えば『新喜劇特集』などが組まれた時だけでした。しかし小籔は、そんな先輩たちを苦々しく思っており、新喜劇PRと自身のタレントとしての地位向上を狙って、東京進出組の先輩を頼り、積極的に在京キー局の番組に出演。その努力が実ったのか、最近ではフジテレビの情報番組のコメンテーターを務めるまで知名度が上がってきました」(お笑い業界関係者)
性格的には「細かいことまで、すごく気にするタイプ」(在京キー局編成マン)で、番組スタッフを困らせる一面も持つという小籔。しかし、そんな彼は今、先述の『コヤブソニック』について、頭を抱えている状態だという。
「もともとは、小籔とレイザーラモンHG、RGの3人組音楽ユニット・ビッグポルノが、本家のサマーソニックに出られなかったことから、『音楽とお笑いが融合したイベントを立ち上げたい』と、『コヤブソニック』を創設したそうです。しかし、徐々に集客が増えてくると、急に吉本興業が『コヤブソニック』を仕切りだしました。当然、売り上げのほとんどを吉本が持っていってしまうようになったんです。ロンドンブーツ1号2号の田村淳率いるビジュアル系バンド・jealkbの時も、まったく同じだったとか。芸人たちは『吉本はそういう会社だから……』と呆れてますし、小籔も吉本の介入には白けているでしょうね」(ベテラン放送作家)
さらに小籔を悩ませているのが、昨年の『コヤブソニック』が大幅な赤字を抱えてしまったことだという。
「昨年、屋外で開催中だった『コヤブソニック』に、台風が直撃してしまったんです。急遽、近くの屋内施設に移動して続行したんですが、その赤字が凄まじかったそうで……。小籔としては『うまみもないし、そろそろやめたい』と思っているとか」(同)
小泉今日子というビッグネームも登場する、注目度の高いフェスといわれてきた『コヤブソニック』。莫大な赤字を抱えてしまった今年、そのしわ寄せが来ないといいのだが……。