大久保佳代子のお泊まりデート報道にみる、“ブスで不幸”売り女芸人の切なさ
「セブン」巻末カラーグラビアに、海老蔵一家の「家族お揃い写真」が掲載されている。海老蔵一家(海老蔵、麻央、長女、長男)の4人ショットはおそらくこれが初めてではないか。7月6日、逝去した團十郎のお別れ会が開かれ、その席で長男の勧玄くんを初お披露目した海老蔵だが、この写真はその時のものではない。会場では撮影がNGだったため、「セブン」がその1週間前に撮影したものだという。場所は品川水族館。イルカショーを見るために椅子に座る海老蔵、その脇に長女を挟んで麻央が生まれたばかりの長男を膝に抱いている。麻央は片手でビデオ撮影。
だがちょっと残念なことが。子どもたちの顔にボカしが入っていることだ。子どもたちへのプライバシーの配慮である。フツーの芸能人、著名人の子息だったら当然のことではあるが、しかし勧玄くんは海老蔵の子息である。故團十郎の孫である。長女は仕方ないとしても99.9%跡取りになるであろう長男の顔は見たい。12代目海老蔵を襲名するだろう長男、14代目の團十郎になるであろう長男。いや、数年たったらお父さんと一緒に舞台に立ち、今後の歌舞伎界を背負っていくであろう長男である。生まれた時から準公人ね(笑)。だからこそ顔くらいは出してもいいと思う。でもマスコミって変なところで配慮するんだよね。本当にプライバシーを配慮すべきことはしないのに。強いところには自主規制。
そう考えると石田純一、理子夫妻はすごい。率先して生まれたばかりの長男をマスコミの前に引っ張り出し、堂々と公開しているんだから。ある意味突き抜けている。芸能界血脈&私生活タレントとしては立派かも。
ここ最近のメディアは『あまちゃん』(NHK)効果にあやかろうと必死である。女性週刊誌も能年玲奈を表紙にし、出演者やスタッフたちの撮影秘話を掲載、撮影地でのグルメや内容とは関係ないのにタイトルに「あまちゃん」を使用するなど、何とか「あまちゃん」にこじつけようと邁進している。「セブン」では、「『あまちゃん』ご当地久慈で大当たりくじ」なんていうトホホな記事を先週掲載していたが、今週はさらにスパーク。能年の巻頭密着カラーグラビア4ページに加え、「あまちゃん」作曲家・大友良英さんのインタビューを掲載している。ドラマの音楽担当のインタビューなんて、あまり聞いたことがないが、これも「あまちゃん」効果なのだろう。「なんだかな」と思いつつもつい読んでしまうのが悲しい。
そして見つけた! ファンにとってはナイスなエピソードを。それが大友さんの能年に対する印象だ。<最初に彼女に会ったときは人見知りして、挙動不審な感じだった>。人見知りは知っていたが挙動不審は、かなり笑える。さらに<実際の能年さんはアキちゃんそのもの。笑顔と猫背気味にひょこひょこ歩く感じがね>。マジ!? 実際、疑問に思っていた。若い女優さんなんだから猫背はないだろう。あれも演技か、と。しかし、猫背は演技ではなくナマだったのか――。「あまちゃん」後の女優活動に一抹の不安を感じるが、それは仕方ない。こんな情報を “お宝”だ“トリビア”だと喜んでいる自分がさらに悲しい。