「賞味期限は切れた」とんねるず・石橋貴明、栄光時代の総額1億円被害エピソード
その牙はますます鋭くなり、遂にはとんでもない相手に噛み付いてしまった。それは96年のこと、当時人気番組だった『新春かくし芸大会』(フジテレビ系)でとんねるずが司会を務め、生放送でミッキーマウスがスタジオに登場した。そこで石橋はなんとミッキーに対し「どうせ中に汗だくのおっさんがいるんだろ!」と突如飛びかかり、頭を外そうとしたのだ。これによりスタジオは騒然、CMを差し込むこととなった。
「現場で先方に謝れば済むレベルだったんですが、たまたま放送をチェックしていたオリエンタルランドの幹部がいて、直で局に電話がきました。『あの無礼なやつは今後ディズニーのキャラクターと共演することを許さない!』『今すぐ謝罪させろ!』ととんでもない剣幕だったらしいです。プロデューサーが対応することでその場を収めましたが、それ以来、テレビで石橋とディズニーの共演は不可能になったということです」(番組制作会社社員)
この事件が巷でうわさされている「石橋貴明ディズニー出禁説」の真相なのだろう。
この数年前には『紅白歌合戦』(NHK)の場で暴れていた。91年第42回大会でとんねるずとして悲願の紅白出場を果たしたが、舞台に立った彼らの姿に視聴者、関係者ともに度肝を抜かれた。
「それぞれ紅白のペイントを全身に施し、背中には『受信料を払おう』とデカデカと書かれていました(笑)。観客は大ウケだったんですが、上層部からは番組の品位を著しくおとしめたと現場の人間全員に顛末書を書くようお達しがあったそうです。NHKのお偉いさんをどうしてもイジりたかった石橋の思惑だったんでしょうね」(同)
■関係者からはラブコールが
女性タレントに対してのギリギリのセクハラと暴言も石橋の得意とするところで、『とんねるずのみなさんのおかげです』では小泉今日子、牧瀬里穂、宮沢りえ、松島菜々子らが標的となり、コント内で間接キス、口に含んだおかゆを顔にかける、卑猥なセリフを強制するなどはいつものこと。『うたばん』でも人気アイドルに対して容赦なくイジリを連発し、ZONEのドラマーで当時未成年だったMIZUHOに“チンチンの先っちょ”というギリギリアウトのニックネームをつけて、視聴者から抗議が殺到。のちに謝罪をしている。
「『みなさんのおかげでした』の頃のセクハラはノリダーの流れで家族で番組を楽しんでいた視聴者にとっては非常に不快だったのか、度々抗議の電話があったそうです。しかし行きすぎた結果、準レギュラーで出演していた女優が、番組内でセクハラを受けたとして制作と石橋を相手取り訴訟を起こしました。謝罪により和解となりましたが、以降は上層部の判断で番組内での下ネタは自粛」(番組制作会社社員)
テレビ界で数々の伝説を産み出したとんねるず。そして手のつけられない暴君のイメージを視聴者に植え付けた石橋。現在のあまりにも寂しい石橋の姿に業界関係者たちも嘆いている。
「タカさんとの絡みやイジリで再ブレイク、または大物タレントとして成功した人間は数知れずいるのも事実。『みなさんのおかげでした』に出演した女優の多くは現在も成功を収めていますし、『うたばん』でイジられたおかげで元モー娘。の保田圭のポジションは安定しました。『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ系)ではにしきのあきら、定岡正二、輪島功一と先輩後輩問わずのイジリで注目され、彼らの再ブレイクに貢献しました。放送以外では非常に礼節を重んじる人でもあり、何よりテレビに対する愛情は並々ならぬものがあります。それを知っている関係者たちは何とか再び傍若無人に暴れまわるタカさんを見てみたいといつも話しているんです」(同)
年齢も50代に突入し、関東のお笑い界の重鎮となりつつある石橋貴明。今後、彼が再びテレビの画面狭しと暴れ回る姿を見ることはかなうのだろうか?