コラム
"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第179回】

金がすべての「うの会」、ほしのあき追放劇にみるママタレの冷徹な利害関係

2013/06/25 21:00

 よく知られた話だが、嵐の櫻井翔の父親は官僚である。東大出のキャリア官僚。現在は総務省情報通信国際戦略局の局長サマである。そんな官僚の父親は櫻井の芸能活動に最初から反対していた。これもよく知られた話だ。そして父子の確執は8年続いたが、2006年にソロコンサートを行った際、父親が初めて会場に来てくれた。それ以来、父は毎回櫻井のステージを見守っているという。そんな親子のエピソード記事である。だからタイトルにある“家族ゲーム”は、もちろん櫻井が主役のドラマ『家族ゲーム』(フジテレビ系)とは何ら関係ない。櫻井の“家族”の問題だからドラマに引っかけて「家族ゲーム」。よくあるこじ付けタイトルである。特に目新しい“櫻井情報”があるわけではないから、こじつけただけ。そんな記事である。

 では、なぜ今頃? 今、小学館は櫻井クンを取り上げたい。どんな形でも。この夏、これまた櫻井が主演の映画『謎解きはディナーのあとで』が公開される。原作はもちろん小学館発行。もちろん映画製作にも小学館は名を連ねている。2年前、同作がドラマ化され同じく櫻井が主演した際、原作本がかなり売れたらしい。だから今回も――。でも映画は8月公開だから、あまり先走っても仕方ない。まあ『家族ゲーム』の話題でお茶を濁すか――。そんな感じの記事である。

 だから特に内容がない。他メディアでは一度は事務次官レースを外れたかに見えた櫻井パパが見事出世レースに返り咲いたなんてことが話題になっているが、小学館には関係ない。共演の北川景子との熱愛のうわさもあったが、完全無視(といってもこれはドラマのためのパブリシティうわさか)。なんだかな。ちなみに今週号「セブン」表紙は大野智。なんだかな。そして櫻井家のエリートぶりを見るたび、息子の人気を最大限利用しようとする“中華”相葉家が、なぜかホノボノと健全に見えてくる。なんでかな。

 フジテレビの『カスペ!』で放映された、芸能一家高島家の内情は大きな反響を呼んだ。5年ぶりの高島忠夫テレビ出演に加え、老々介護という問題を突きつけたからだろう。だが「セブン」など一部で、「高島家には住み込みのお手伝いと介護士が何人もいる」と批判されている。その批判に対し擁護するのが「週女」記事だ。なぜ番組内で、お手伝いさんの存在を紹介しなかったのか。「週女」はその理由を49年前に起きた「高島家長男殺害事件」にあるとした。長男を殺したのは当時の住み込みお手伝いだったから、お手伝いの存在に触れたくなかった、と推論する。そうきたか(笑)。でも、番組では事件には触れているんだけどね。

 ともあれ、そもそも介護に人の手を借りるのは当然であり、これを批判することこそがおかしいことだ。それを敢えて言わなかったことを「隠した」と批判されるのは下種の勘ぐりというものだろう。

 それに、番組内で妻・寿美がこの事件について初めて触れたことこそ、取り上げるべき “事件”だったと思う。これまで沈黙を守ってきた事件に対する寿美の心情――。そして“無かったことにしたい”元嫁・美元問題も、きっと時が解決してくれる(ハズ)。

最終更新:2013/06/25 23:55
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