「妻だけED」夫に対し、妻も浮気告白! 「VERY」の幸せな主婦像が崩壊へ
そもそも、妻のこうした爆弾発言のウラには、夫の「妻だけED」への共感があるようです。ここに登場する女性は、職場で浮気は当たり前という男性たちを目の当たりにしてしまったばかりに、自分たちも浮気に対する考え方が「男化」してしまったのだとか。その結果、「浮気は男の甲斐性だ」と同じ思想を、女側が持っても構わないという境地に達したようです。確かに、制度は男女平等には程遠いのに、意識だけが男女平等になっている昨今では、「旦那がそういう考えなら、こっちだって」となってしまうのかもしれません。となると、「男はEDと言えば許されるのに、女はいつでもOKだと思われるのが癪」と考えるのも至極当然。確かに、「妻だけED」なんて失礼な話で、「こっちだって、あんただけ無理だわ!」と妻側が怒るのも納得出来ます。
しかも、それは単に「売り言葉に買い言葉」のポーズではなく、「嫌いじゃないけど体が反応しなくなった」「夫はすでに性の対象ゾーンから超越した」「いまさらダブルベッドに夫婦ふたりきりで寝るのはキツすぎる」「旦那の匂いと体温がダメ」と、妻の本音が炸裂。
もともと女っぷりがよく、おしゃれにも気を使い、男を転がすテクニックもあったからこそ、エリート男性を捕まえて現在の主婦という地位を確立したであろう「VERY」の奥さま方。30代そこそこで、女扱いをされなくなることには、人一倍プライドが許さないことでしょう。しかし、これまでは「第2のモテキ狙います!」という特集を打ち立てながらも、「VERY」はセクシャルなネタは封印していました。「モテキを狙う」と言っても、それは「子どもが近寄ってくる」「近所の八百屋さんにオマケしてもらえる」「遊びにいったらイケメンがシャンパン差し入れしてくれる」といったシチュエーション限定の話。「モテてはいるけど、夫以外の男性と一線超えるなんて愚の骨頂」「モテは自己承認のためのもの」という雑誌の統一見解がありました。
ところが今月号では、「妻だけED」という売り言葉を買った結果、「VERY」の主婦たちもリアルでは夫以外の男性とSEXしていることを暴露してしまったのです。素敵な主婦であるために、隠していた事実を、初めてバラした現場に立ち会ってようで、筆者はドキドキしてしまいました。一度告白してしまった事実は消せません。パンドラの箱を開けてしまった「VERY」の今後は、今までのように、「モテは自己承認欲求のためのもので、本当に浮気がしたいわけじゃないんです」なんてカマトトぶることは難しくなってしまいそうです。今後の「VERY」はどうなっていくのか 、浮気上等な「第2のモテキ」を狙う特集が組まれるのか、ますます目が離せなくなってきました。
(芹沢芳子)