窃盗の理由がPMS!? 韓国アイドルの事務所見解に、ネットでは糾弾の嵐
6月11日、韓国の女性ボーカルグループ「Gavy N・J(カビ・エン・ジェイ)」のメンバー、ノ・シヒョンが窃盗容疑で書類送検されたとの報道が流れた。事務所側は、シヒョンがうつ病の気があり、月経前症候群(PMS)が重なったため、洋品店で衝動的に犯行に及んだと弁明。シヒョンの窃盗事件を受け、グループは活動を休止し、シヒョン自身は今後うつ病の治療を受けるとしている。
「この報道を聞いた市民の反応は、かなり冷ややか。特にPMSを理由の1つとして引き合いに出したことで、ネットは『だったら女性のほとんどが窃盗してしまう』『もしこの窃盗を罪に問わないようなことになったら、女性窃盗犯はみんなPMSを理由に無罪を主張するぞ』という書き込みばかりです。シヒョンは、この件に関して公式に謝罪していますが、今後の芸能活動の見通しは暗いでしょう」(K-POPライター)
今回のシヒョンのように、芸能人も時には過ちを犯す。ここ数年、大きな注目を集めたのが歌手コ・ヨンウクの性的暴行容疑、つまりレイプの容疑である。2010年に発覚したこの事件は、相手が13歳の少女だったことで、ファンにさらなる衝撃を与えた。ヨンウク自身は、合意の上で性的関係を結んだとしているが、少女側はこれを否定。被害を訴えているのは、13歳の少女のほかに17歳の少女と、もう1人の13歳の少女である。ヨンウクは結局、今年に入ってから有罪判決が確定し、懲役5年、性犯罪者情報公開7年、性犯罪者をGPS監視するためのブレスレット着用の10年間命じられた。
「ほかにも、俳優チュ・ジフンの麻薬使用、SUPER JUNIORのメンバー・カンインの暴行罪が有名ですが、この2人は罪を認めた上で、兵役という名の“禊ぎ”を受けたので、現在は芸能活動を復活させています。BIGBANGのG-DRAGONの大麻の吸引容疑に関しては、本人が深く反省していること、大学生であることを踏まえて起訴猶予処分が下されました。ドラッグ関連は、韓国芸能界でも多く、PSYも01年に大麻を使用した容疑で懲戒処分を受けています。しかし、PSYは現在の世界的な人気を受けて、今では大麻事件すら“スター、PSYのビハインドストーリー”のように美化されている始末です」(同)
日本でも被害が後を絶たない飲酒運転も、韓国で多い犯罪の1つだ。飲酒運転で摘発されたことのある芸能人も実に多い。あまりにも日常的な犯罪なので、公式謝罪をして自粛期間を経た後に芸能活動を再開させる人がほとんどだ。また姦通罪、つまり不倫も韓国らしい犯罪だ。韓国演歌界の大御所テ・ジナや、ドラマの母親役で知られる女優キム・ヨンエ、ユン・ミラなどがこれで拘束されている。
同じ罪を犯しても、芸能界に復帰できている者、復帰を許されなかった者とさまざまで、事件が発覚した際の対処や、その後の姿勢が明暗を分けているのだろう。そもそもは、芸能人に限らず罪を犯さないようにするのが、人として当然のこと。特に芸能人に関しては、その社会的影響は計り知れない。ファンのためにも、こうした事件がなくなることを願いたい。