カルチャー
壇蜜のもたらす絶望
2013/06/19 20:00
【映像ライター・林永子のナガコナーバス人間考察】
連日、テレビで壇蜜を見かける度にうんざりする理由は5つある。
1.「中高年男性向け」の番組づくりに励むテレビ
北から南、赤ん坊から高齢者まで、幅広いターゲット層に向けて発信される公の放送媒体が「より多くの視聴者が楽しめる番組作り」を目指し、先進的な情報、方法論、確固たる真実の取り扱いを躊躇する風潮にある中、人口の多い中高年の男性にとって馴染み深い、使い古された女の媚態を今さらながらに濫用するマスメディアの旧態依然とした感度の鈍さ
2.昭和のエロ女を演じる壇蜜の気色悪さ
就業者の大半が男性であろうマスコミ、エンタテインメント業界が創造した「古風で滑稽なエロアイコン」の骨子に透けて見る、男性による昔ながらの女性蔑視、あるいは金で女を懐柔しなければプライドを保てないくたびれた中高年男性の抱きがちな「女は男の商売に取り込まれるコマである」という幻想を、当の女性が引き受け、商売をするというまるで発展性のない時代遅れの産業構造
最終更新:2013/06/19 20:05