“ガリレオ効果”で『SMAP×SMAP』視聴率アップ! フジテレビも大喜び!?
『ガリレオ』(フジテレビ系)を筆頭に、高視聴率ドラマが続出している春ドラマ。そこで今回は、話題のドラマが次枠の番組の視聴率に、どのように影響しているかを検証。春ドラマの“おこぼれ”にあずかった番組、または足を引っ張られてしまった番組をみていこう。
まずは、初回視聴率でトップを飾った福山雅治主演の『ガリレオ』。初回以降も20%を数回獲得しているため、次枠の『SMAP×SMAP』も12~15%(ビデオリサーチ調べ、 関東地区/以下同)と好位置をキープ。前期の『ビブリア古書堂の事件手帖』(剛力彩芽主演)の放送時は10~12%だったが、『ガリレオ』に引っ張られる形で『スマスマ』の視聴率も上昇しているようだ。
「“ちょっとエッチ”な内容が話題の篠原涼子主演『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系)の次枠には新番組『アウト×デラックス』が放送されているが、ドラマが15%を超えた5月16日・23日には『アウト×デラックス』も10%に到達。『アメトーーク!』(テレビ朝日系)を抑えて同時間帯トップを獲得する快挙も果たしている。『ラスト・シンデレラ』効果で新番組の視聴率も波に乗り、フジも大喜びでしょう」(芸能記者)
また、上記2作ほどヒットしていないものの、10~11%台を獲得しているSMAP・香取慎吾主演『幽かな彼女』(フジテレビ系)も、次枠『キャサリン三世』にアシスト。前期の『サキ』(仲間由紀恵主演)では5~8%だったが、今期は9%台を3回も記録している。
フジのドラマが次枠の番組にまで良い影響をもたらしている一方で、他局はイマイチだ。
初回14.0%を獲得した新垣結衣主演の『空飛ぶ広報室』(TBS系)は、ドラマ自体は二桁をキープしているものの、次の『日10☆演芸パレード』は3~6%と不調。『とんび』(内野聖陽主演)放送時には一桁台後半を獲ることも多かったが、今期はドラマからの良い流れが断ち切れてしまった。
「TBSは唐沢寿明・松坂桃李・SMAPの稲垣吾郎ら豪華キャストの『TAKE FIVE~俺たちは愛を盗めるか~』が軌道に乗らなかったのが痛い。初回で12.3%を獲ったが、5話で8.3%にまで下落。その次枠の『A-Studio』まで足を引っ張られる形で、前期は10%超えもあったのに7~8%台に落ち込んでしまった」(同)
一方で、テレビ朝日系ドラマでの実績から“高視聴率女王”と呼ばれる米倉涼子主演の『35歳の高校生』(日本テレビ系)は、意外にも次枠にはあまり影響していないことが見て取れる。同ドラマは初回14.7%を獲得し、以後は12%前後を推移。10%前後の視聴率だった前期の『泣くな、はらちゃん』(TOKIO・長瀬智也主演)を上回っているが、次枠の『嵐にしやがれ』は4月から8~12%台で、前期と差はない。ドラマの視聴率は今回の方が上がっているが、『嵐にしやがれ』に響くほどではないようだ。
今回は、高視聴率ドラマの良い流れを受けている番組や、ドラマ自体の視聴率が低いため共倒れしてしまったもの、ドラマは高視聴率でも次枠の数字が伸びていないものを例に挙げた。来月からは夏クールのドラマが始まるが、果たしておこぼれにあずかる番組は増えるのだろうか?