「素材を見つけると電流が流れるんだ」ジャニーが語った、ビリビリ人生
正直言って、他の少年たちに比べて、彼らが特別何かに秀でているということはなかった
でも、そのときのひらめきに賭けたんだ
ジャニーさんの「ピキーン」は、決して電流が流れなくても大丈夫なのだ。では、どんな子にジャニーさんの心は動くのだろうか。
夢をもった素朴な少年であればいいんだ。そういう少年たちこそ、よい環境の中では育っていくものなんだ。そのとき強烈な個性の持ち主でなくても、それこそ磨いていくうちに、個性ある輝きを発してくるものなんだ
自分さえよければ他人のことはどうでもいい。僕はどんなに優れている子でもそういう子は絶対に選ばない
素朴さと協調性と思いやりの大切さを強調している。しかし、ジャニーさんに選ばれた少年なのに、なかなか伸びてこなくて心配だというファンもいるだろう。そんな時には、ジャニーさん語録の中から、この一言を……
新しいエンターテイナーを育てるには、本当はもっと時間が必要なのかもしれないけれど、少年期の子供たちは三年をメドにステップさせるのが、経験上最適だと思う
ジャニーさんは3カ年計画で考えているというこの言葉を胸に、焦らず待ちましょう。そして、グループの中で格差がないだろうかと不安な方には……
僕がいつも注意していること、それは難しいことだが、すべての子に分け隔てなく目線を向けてやることだ。特に同じグループ内で不平等があってはならない。そうしたことがシコリになってしまったら、もうおしまいだ。誰か一人を特別扱いしないことが一番大事なんだ
と、ジャニーさんが宣言してるので、多分、大丈夫でしょう。育ち盛りの少年~青年をお預かりしているからこそ生まれる責任感の重さ。それゆえか、子育てアドバイス本を読んでいるような気分にもなったりする。
男子はなにごとにも率直で育てがいがある。成長するとまるで兄弟のように話せるのもいい
絵がうまい子もいるし、音楽が大好きな子もいるし、体操が得意な子もいる。そういう個性を伸ばしてやればいいのに、と、つくづく思うんだ。全部が平均点以上の子供より、僕はそういう子のほうに魅力を感じる
ジャニーさんの少年たちに対する期待や視線は、熱いのだ。息子さんのファッションが派手になってきて心配なお母様には、子育てアドバイザー・ジャニーからこんな一言を。
身につけるものは、常に清潔で、人に清々しい感じを与えなくてはいけないけれど、高級品で飾る必要など絶対ない。かえってチグハグでおかしいものだ。少年は少年らしく……背伸びした態度や服装は、人から反感をかうことにもなるものだ
少年との出会いからタレント育成にかける数々の名言を残すジャニーさん。では一番の喜びはなんだろうか? その答えも本書にあった。
彼らは僕を“ジャニーさん”と呼び、僕は彼らを“○○クン”と呼ぶ。こうした呼びかけを明るく交わせることが最高にうれしいことなんだ
シンプルな回答。ジャニーズファン、子育て中の方、教育に励んでいる方、すべての人の心に響くジャニーさん語録。日めくりカレンダーにでもしてくれたら、励みになりそうだ。
(太田サトル)