[女性誌速攻レビュー]「美ST」6月号

TOKIO・松岡は「美ST」のみのもんた!? 「美魔女は目指すもんじゃない」と熱弁

2013/05/15 15:00

■これからはみのもんたでも北方謙三でもなくMABO!

 「TOKIO 松岡昌宏さん 悩める美魔女に松ズバッ!!」は、いわゆる松岡のインタビュー記事なのですが、これがまた美ST世代の心にしみ入る名言続出。読者のお悩みに、次のように答えています。

――美魔女を目指しちゃだめですか?
「美魔女って人から言われるもんでしょ? 目指すもんでもないと思うけど、ひとつのきっかけになって輝けるんならいいんじゃないの? 迷うのはみっともないよ。どんどん行け!」

――結婚15年、夫が私を見てくれません。
「ビキニ着てダンナの前でポージングできるか? できる努力もしてないなら『見て』って言うなよ」

――40代が磨くべき内面は?
「ガタつかないこと。あがいてもいいけど、もがいちゃダメ。もがくと溺れる」


 よーく読むとどういう意味? というところもあるのですが、とにかく勢いを感じます。「年齢的には若いコに負けてても、自分の居場所を見つけたヤツはどこか違うね。かっこいいよ。だから自分の信じたものを貫けばいいんじゃない?」「60で男はちゃんちゃんこを着るけど、女性は赤いドレスを着る。年齢とともに女性のほうが強く美しくなれると思う。だから40代はガタガタ言わず存分にあがけばいい」って、もう下からか上からか横並びなのかどこから目線かわかりませんが、自信たっぷりに語っているので、「ハイ」と黙ってついていくしかない。普通のちんたら語るインタビューではなく、こういう形にして大正解。迷える美魔女を優しく厳しく正しく叱ってくれている松岡と編集サイドの愛を感じます。ありがとう!

 今月は、ほかに「あなたのメークは『イタイ』と思われている!」「『触角』生やしてマイナス5歳髪」など、美魔女ブームに冷ややかな世間の目を気にしている40代へエールを送る企画がありました。美容に興味がない人でも(実際、筆者もさほど興味がない)、読んでソンはないと思います。人生、楽しいことバカみたいなこと、やりたいこと全部やっちゃっていいんだ、というサッパリした気持ちになります。人生を楽しもう。自由を楽しもう。「美ST」はそんなふうに語りかけてくれているのです。
(亀井百合子)

最終更新:2013/05/15 15:00
『美ST』
風呂上りに全裸でリビングは歩けるけど