デニス・ロッドマンが無駄な使命感で再訪朝を宣言、「バカ丸出し」と非難殺到!
今年2月に北朝鮮を電撃訪問し、全米を唖然とさせた伝説的プロバスケットボール選手のデニス・ロッドマンが、8月1日に再び北朝鮮へ行くと宣言した。金正恩第一書記を親友だと呼び、北朝鮮がミサイルを撤去したのは自分の影響が大きいと自負しているデニスは、「オバマはクソの役にもたたねぇからよ」と大統領を痛烈に批判。北朝鮮当局に拘束されている韓国系アメリカ人を救うことができるのはもはや自分しかいないと、使命感に燃えまくっている。
デニスは2月、リアリティ番組の撮影のため、何の前触れもなく北朝鮮を訪問。NBAの大ファンで、スイスの州立学校に留学中(1998~2000)にバスケットボールに興じていたと伝えられている金正恩は、デニス御一行を大歓迎し、VIP待遇で彼らをもてなした。
奇抜な格好と突拍子もない言動でもともと変人扱いされているデニスだが、金正恩と面会しVIP待遇を受けた米国で唯一の人物となったため、全米は唖然としつつも「何か重大な話し合いが行われたのかもしれない」と期待を寄せた。しかし、帰国したデニスは、キムのことを「大事な友人」だと言い、「若くて国を背負うことになった気の毒な奴」「バスケの好きな28歳。好青年」「アメリカだって悪いところはある」と散々かばった上で、「キムはオバマからの電話を待ってるって」と鬼の首を取ったように発言。「やっぱり役に立たない」「変人だ」とバッシングを浴びる結果となった。
訪朝直前、北朝鮮は国際社会の訴えを無視し核実験を強行していたことから、デニスは「そんな国に行き、キムはいい奴だと洗脳され、オバマに電話しろというメッセージを受け取り帰ってくるなど、非国民だ」と軽蔑された。北朝鮮に対しても、「国民が飢えに苦しんでいるというのに、顔中ピアスだらけの奴に豪華なもてなしをしている場合じゃないだろう」「反米教育をしているくせに矛盾している」と非難の声が一層高まった。
オバマ大統領への伝言は見事に無視され、北朝鮮は3月、米韓合同軍事演習が行われたことに対抗し、弾道ミサイルを発射すると騒ぎ始めた。連日のように「無慈悲な攻撃をする」と宣言し、実際にミサイルを配備し始めたことから緊張が高まった。しかし、4月に入り、人々の注目がボストン・マラソン爆破事件に移ると、北朝鮮のことは話題に上がらなくなり、そのうちミサイルも撤去されてしまった。
5月になり、昨年末、北朝鮮当局に密入国した容疑で身柄を拘束されていた韓国系アメリカ人ガイドのケネス・ペ(韓国名ペ・ジュンホ)に15年の労働教化刑が命じられたと報道。再び北朝鮮への非難の声が高まりだしているこの絶妙なタイミングで、デニスは再び北朝鮮を訪問すると宣言したのだ。
10日、米ゴシップ芸能サイト「TMZ」の突撃取材を受けたデニスは、「どうしてオレがここにいるってわかったんだよ~」とニヤニヤしながら、8月に単独で訪朝することを明かした。デニスは7日、Twitterで「キムに電話して、ケネスを釈放してくれと頼んでるところだ」と発言。米紙「シアトル・タイムズ」の「デニスがキムの親友だというなら、ぜひケネスを救ってくれ」という記事に対しても、「答えは“OK”だ」「救うぜ」とツイートしているのだが、そのことについて「TMZ」から問われると、「8月1日に北朝鮮に行くしな。救えることができればいいよな」とコメント。
「アメリカに帰国してからも、金正恩とは連絡を取り合っているんですか?」という問いには、「あぁ、もちろんさ」とサラッと回答。「コミュニケーションは、どうやって取っているんですか? 電話? Eメール? Facebook?」と聞かれると、「キムの側近を通してな」とかわした。「ケネスについては、すでに話し合っているんですか?」という質問には「直接的にはまだだけど」とゴニョゴニョ言い、「北朝鮮に行ってから、話し合おうと思っている」と胸を張った。
「(ケネスが釈放される)確率は?」という問いには、「(ケネスは韓国系であることから)国籍とか背景的に複雑だから、難しいとは思うね。状況的に」と言い、「っていうか、オレは外交官じゃねぇし」「オレたちの黒人大統領はキムと話し合いをすることすらできねぇ。オバマはクソの役にも立たねぇ。なんでアクションを取らないのか理解不能だ」と息巻いた。
この発言を受けて、「TMZ」は「北朝鮮から帰国後、大統領や政府関係者、CIAと言葉を交わしたんですか? CIAに報告するとか……」という質問を投げかけたのだが、デニスは、「そんなのオレには必要ないことだ」「オレは政治とは関係ない。キムはオレの友達というだけだし」と淡々と回答。
「前回のあなたの北朝鮮訪問は、ポジティブな影響を与えたと思いますか?」という質問には、「1つだけ、確実に言えることがある。彼はミサイルを引っ込めただろう? 倉庫に戻しただろ?」と勝ち誇ったように発言。「TMZ」の取材班が、やや呆れた口調で、「でも……そのゴタゴタは、あなたが北朝鮮から戻った後に始まったことでしょう?」と言うと、「ノー。ノー」と低い声で繰り返し述べ、まるで何か重大なことを知っているかのような緊張を帯びたような表情を、チラッと見せた。
「もう、これくらいにしてくれよ」と首を横に振るデニスに、「TMZ」は「ケネス・ペを救い出せることを祈ってますからね。望みの綱は、あなたしかいないようだし」という言葉を投げかけ、デニスは「あぁ、頑張るさ。ベストを尽くすよ」と意気込みを見せた。なお、8月1日の北朝鮮訪問は、「オレ1人で行く。今回は誰ともつるまずに行く」と断言しており、「TMZ」から「えっ? 番組のためとかではなく、1人で行くんですか?」と驚かれていた。
「TMZ」はその後、レストランから出てくるデニスに「あなたの誕生日パーティーが、ニューヨークで開催されるという情報を入手しましたが、金正恩は招待されるんですか?」というマヌケな質問を投げかけている。この質問は見事にスルーされたのだが、デニスは再びオバマ大統領のことを、「能無しファック」と言い放ち、金正恩について、「彼はミサイルを引っ込めただろう? イェ~ッ!」と絶賛していた。
この様子を紹介した「TMZ」の記事には、「アホ丸出し」「北朝鮮に移住しろ」「神よ、お助けください」「フランシスコ・ローマ法王に会いたいって言ってたけど、かなわないようだな。だから、また北朝鮮か。バカバカしい」といったデニスをバッシングするコメントが殺到している。
ケネスを救うというより、北朝鮮のイメージアップに使命を感じているように見受けられるデニス。金正恩のことを、「28歳の若造」だと見くびり続けていたら、きっとデニスは痛い目に遭うだろうと心配する声も上がっている中、果たして2度目の訪朝で、全米を見返す成果を収めることができるのだろうか。あまり期待せず、見守っていきたい。