ゴールデンボンバー、『徹子の部屋』出演で「○○じゃないほう芸人」状態に
4月29日。ゴールデンボンバーが、『徹子の部屋』(テレビ朝日系)にやってきた。超人気の4人組と徹子で、どんなやり取りが繰り広げられるのだろうか。
昨年の『NHK紅白歌合戦』初出場記者会見の際、メンバーの樽美酒研二が下ネタを言い、NHKスタッフに注意を受けたことがあったが、こんな感じの「やんちゃ」を狙ってくるのか。または、「アレやってくださる?」と徹子のムチャぶりを受けて撃沈という、「徹子の部屋芸人」状態になるのか。逆に、徹子の方から「♪女々しくて! 女々しくて!」と、攻め込んでくるパターンもありそうな気がする。果たして。
「わー、どうもどうも!」
結構高めのテンションで4人を出迎える徹子。『紅白歌合戦』などを見て、気になる存在だったらしい。ゴールデンボンバーは“エアバンド”ということで、楽器を弾く話の流れになり、
「アタシもやったこと、あるんですけど。ホントにギタリストになりたいと思って」
と驚きの発言が。徹子はギタリスト志望だったのか、と驚きながら見ていると、
「ビン、ボン、ボン! ビン、ボン、ボン!」
独特なテンポとリズムを口ずさみ始めた。ギターを華麗に弾こうとしているのに、そんな感じになってしまうということらしい。
「いつまでたっても、その『ビン、ボン、ボン!』っていうやつから進まないのね」
そんな経験があるから、
「すごい人がやってるのに合わせて、自分でこういうふうにやれれば、こんないい事ないものねえ」
と、徹子はゴールデンボンバーのスタイルが理解できるのだ。番組冒頭、
「ほかの方がエアーでおやりになってらっしゃるものですから、働くのはこの方だけという」
と、ヴォーカル担当の鬼龍院翔を紹介していたように、曲を作るのが鬼龍院なら、歌うのも鬼龍院。ということで、
「割が合わないみたいに、お思いになったんじゃないかと思うんですけど」
と、徹子から結構ストレートな球がきた。それに対して、
「印税ってもんが入ってくるようになって。だから、まあまあいいかなと」
と、こちらも割合直球で、鬼龍院が答える。テレビの出演料などについては四等分になっているとのことで、徹子が、
「みんなもそれでいい?」
と聞けば、「もちろん!」と声を揃え、樽美酒は「もらいすぎです」と言い、給料配分問題には一応答えが出た。しかしその後も、
「だけど初めはやっぱりアナタ(鬼龍院)、割が悪いなと、お思いになったと思いますよ」
と話を戻したり、
「まあアナタは、ちゃんと作詞・作曲して歌ってるんだから、アナタは本当なんだから」
と言ったりして、なんだか3人が「じゃないほう」みたいにもなってきた。ここで、
「あまりにも僕らが何もやってないっていうのが強調されてるなって」(歌広場淳)
「ここ(鬼龍院)上げて、こっちすごい下がってます」(喜矢武豊)
「喜矢武さん、それは事実なんだから」(樽美酒)
と、3人が自虐的な笑いをとっていると、徹子が
「でも、その(バンドの)存在感っていうものは、やっぱり1人じゃできないんですもの」
と、3人がいてこそのゴールデンボンバーなんだと言う。徹子もメンバーには好感を持ったようで、全般に和気あいあいとした雰囲気の中、番組は進んでいった。それでもまた最後には、
「笑っちゃうのはね、アルバムどうですかっていうのは、鬼龍院さんだけに聞くべきなのよね」
と、再び「働く鬼龍院」&「じゃないほう」の話になったわけだが、
「僕たちは深く語れないんで」(樽美酒)
「何がね、収録されてるかわかんないからね」(歌広場)
と、また自虐的な笑いを取りつつ、
「尊敬してますけどね。なんだかんだでみんな仲良しですよ」
と歌広場がうまくまとめ、和やかな空気のまま番組は終了。徹子にも気に入られたゴールデンボンバー。いつかステージで共演して、「♪ビン、ボン、ボン!」という徹子のエアギターが見られたりして。
(太田サトル)