伝説のふろく見参! これが昭和女子の自己啓発本、「ギャルズ百科」だ!
少女だった頃、心をときめかせてくれた少女マンガ雑誌……と、その横にいつも一緒にいた「ふろく」という名の相棒。そばにいるのが当たり前だったから気付けなかった、あの頃の「ふろく」の魅力を、「昭和的ガーリー文化研究所」所長のゆかしなもん(通称・ゆかしな)がお届け☆
こんにちは、ふろく大好き、ゆかしな所長です。今回は、ゆかしなが恋い焦がれる昭和期「なかよし」(講談社)の伝説のふろく「なかよしギャルズ百科」をご紹介しようではないか!!! 「ギャルズ百科」は1980(昭和55年)~1982年(昭和57年)にかけて、ふろくとして断続的に発行されていた、女の子向けの「自己啓発本」。シリーズ化の形をとっていて、ゆかしなが知る限り、全9冊にも及ぶ大作である。恥ずかしながら、ゆかしな家の事情を話すと、姉妹間の力関係により、クソ意地悪な3歳上の姉(略してクソ姉)が独占的に買えることになっていた「なかよし」に対して、妹ゆかしなは異常ともいえる嫉妬心をメラメラと燃やしていた。ある時、姉の学習机にあった「ギャルズ百科」を盗み見て以来、あまりの可愛さに、30年間ずっと欲しくて欲しくて、身悶えていたのである。そして、そんな「欲しがり屋さん」のゆかしなが、ストーカーのような執念で、ついに奇跡の「ギャルズ百科」のフルコンプを果たしたんです、神様ありがとう!!!
壮観!! 「なかよしギャルズ百科」カバーイラスト!! あべゆりこ先生の激カワイラストが泣ける。
1巻は「愛のクッキングブック」(1980年3月号)。「ピンク=シャーベット」とか「ハートのドーナツ」とか、きゃわゆいレシピが満載で全部紹介したいくらいなのだが、「ストロベリーババロア=メイミー風」(いがらしゆみこ先生『メイミー・エンジェル』より)とか、もう胸がいっぱいで泣きそう~。
2巻は「あなたとかれの占いブック」(1980年4月号)。ロマンチックな12星座占いやトランプ占い、夢占いなどがいっぱい! さすが「なかよし」と思わせたのは、「ラブレターにOKの返事が欲しいとき」のおまじない。「すみれの花をしぼって汁をつくり、ペンにつけて、手紙の最後に自分の名前をサインします」だって!!! ロマンティックが止まらねえ~☆
3巻は「サマー=クッキング」(1980年7月号)。ひんやりデザートや、サマーパーティーのプランが載っていて楽しい1冊。なかでも、「海辺の砂と空の星を材料に、エンジェルたちが考えだした」という「アイススナック」のページがステキ! キラキラ光る宝石箱みたいな「ゼリーサラダ」、作ってみたいナ☆