5日間で1,300万再生! YouTubeで爆発的人気「エビアン」ベイビーシリーズって?
――オモシロ・感動・ビックリ動画があふれる動画投稿サイト「YouTube」。その中でも世界的に話題になっている動画をサイゾーウーマンがセレクト! 異文化・異言語をしっかり解説、動画が2倍3倍楽しめます。
今回紹介するのは、世界的に人気のミネラルウォーター「エビアン」の新作CM。1998年に公開された、素っ裸の赤ん坊がシンクロナイズドスイミングをする『Water Babies』、2009年に公開された、赤ん坊ギャングたちがローラースケートで競い合う『Roller Babies』、11年に公開された赤ん坊の体がプリントされたTシャツを着た大人たちによるパラパラ写真動画の『Baby Inside』に続く、ベイビーシリーズの新作で「いつまでも若々しく生きよう!」と呼びかける作品です。
動画は都会の街中を歩く男性の姿からスタート。バスのドアの窓に映った自分を見てびっくり。なんと、赤ん坊として映っているのです! いろいろな仕草をして、赤ん坊は本当に自分なのかと確認した男性は、“向こうの世界”では赤ん坊なのだと気がつき、ショーウィンドウの前で踊りだします。通りすがりの人たちも、ショーウィンドウに映った自分たちが、かわいらしいベイビーになっていることに大喜び。赤ん坊の自分と向かい合いながら、ノリノリで踊りまくります。
最後に、犬を散歩中のおばあさんが通りがかり、「あら~」と驚きながらも踊り出し、ショーウィンドウに映った赤ん坊の自分から「えっ、あなたも踊っちゃう?」というような顔で見られるというシーンでCMは終了。
『Baby&Me』というタイトルがついたこのCMは、4月19日にYouTubeに掲載されてから、最初の5日間で1,300万回以上も再生され、「かわいい!」「面白い!」「最高!」だと、ネット上でたちまち話題になりました。バックで流れる曲は、一度聞いたら忘れられない「ナーナナナナ~」というフレーズで94年に爆発的な大ヒットとなったアイニ・カモーゼの『Here Comes The Hotstepper』を、人気フランス人DJのユクセックが現代風にリミックスしたもので、これがまた最高にマッチするという声も多く上がっています。
フランスの首都パリとアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで撮影されたこのCMは、大人の出演者に似た赤ん坊をキャスティングするため、時間をかけてオーディションを行ったとのこと。ネットでは、一部の人たちから「また赤ん坊か」「気味が悪いから、もう終わりにしてほしい」という声も出ていますが、エビアンは度肝を抜くために赤ん坊を使っているのではないと強調しています。
エビアンのグローバル・ブランド・ディレクターは、米広告業界サイト「Adweek」の取材に対して、「エビアンは、赤ちゃんも安心して飲める水だと推奨されるようになった35年から、赤ん坊と深い関係にあるのです」と説明。「エビアンは、母親が赤ん坊に飲ませる水として選ぶナンバーワンのミネラルウォーターとして、今日まで愛され続けてきた。CMに赤ん坊を使うことは、マーケティングのテクニックとしてではありません。エビアンと赤ん坊の間には、真の絆があるからなんです」と説明。
フランスの大手広告代理店「BETC」は、「赤ん坊は、純粋さと若さを象徴するもの。エビアンは、純粋さを象徴するミネラルウォーター。エビアンを飲めば、きっと赤ん坊のような純粋さと若さを感じることができるだろう」ということをコンセプトに、このCMを制作したと説明しています。今後、世界各国で、このCMに関連するキャンペーンが行われるとのこと。顔認識機能を使って、自分を赤ん坊にしてしまうアプリも近日中にリリースされるとのことです。