男性アイドル
【ジャニーズ・ワールド】
元ジャニーズがつづる、ジャニー喜多川のすべて『ジャニー喜多川さんを知ってますか』
2013/04/14 16:00
わたしは、ジャニーさんがあれほどひとりのタレントの卵に熱中したのを、いままで見たことがありません
ジャニーさんの眼は正しく、郷はデビューと同時に人気爆発、ブロマイド売り上げなども、フォーリーブスを抜き去ることとなる。ルックスはもちろん、ジャニーさんがかねがね言っていた内面性も、郷には備わっていた。
率直であり、素直であり、賢くて、負けず嫌い……。努力家で意欲的なこともまた、ひろみの特質でした
さらに、ジャニーさんが愛する野球も郷は好きだった。しかし、郷ひろみはジャニーさんにとって「最高の」スターであったが、「理想の」スターではないと、江木は言う。
だからこそ、ジャニーさんはいまでもずっと「理想のスター」を求めて、夢を追いつづけるのだと思います
理想のジャニーズタレントには巡り会えたのだろうか。それともまだ追いかけている途中なのだろうか。
ところで、本書が出版されたのは97年。ジャニーズの歴史的には、嵐がデビューする前の時期にあたる。気になったのは、何カ所かに登場した、「五人編成のバンドを視野にいれている」という構想だ。もしかしたら、TOKIOに続くバンドグループを考えていたのかもしれない。その計画が、関ジャニ∞やHey!Say!JUMPのバンドや、Question?などに形を変えていったのか、なんらかの理由で世に出なかったのか、または飽きてしまったのか。それとも今も、その構想を温めているのだろうか。
(太田サトル)
最終更新:2013/05/31 18:34