元ジャニーズがつづる、ジャニー喜多川のすべて『ジャニー喜多川さんを知ってますか』
そしてこの本は、現役のジャニーズタレントや、これからジャニーズを目指す少年たちにとっても、奔放なジャニーさんの行動や言動をひもとく“ジャニー喜多川学”の参考書にもなるだろう。「一カ月に一万通を超す」らしい応募書類に、一通一通自分で目を通し、写真を一目見ただけで、応募者の特性を見抜くというが、では、どうすればジャニーさんの目にとまるのか。
まず顔写真を見て、なにかを感じられるかどうか、ただそれだけです。たとえ自分自身ではハンサムだと思っていても、その選択の基準はジャニーさんにしかありません
わざとつくった笑顔、嘘の礼儀、好かれようとする媚が見えてしまうと、けっしてジャニーさんの鑑識眼にはかないません
さらに、グループのメンバー選考にはちゃんと役割分担が考えられており、同じような印象のメンバーばかり集めてもダメだと、本書中でジャニーさんが語っている。
活発そうな子、甘えん坊そうな子、明るい子、そして、ちょっと不良っぽい子……。このバランスがひとつの基準で、そのピラミッドが状況に応じて変わっていくことで、理想の型になる
ここでまた推察タイム。例えば嵐だったら、活発→相葉、甘えん坊→二宮、明るい→櫻井、不良→松本なのか? SMAPは活発→香取、甘えん坊→稲垣、明るい→中居、不良→木村だったりするのか、じゃあHey!Say!JUMPは? 今のJr.だと誰になる? と、想像をめぐらすのが楽しい。
■ジャニー喜多川の最高のアイドルとは?
とにかく、この本はどのページを開いてもジャニーさん、ジャニーさん。「朝はだいたい和食」だとか、「ハワイやロスよりニューヨークが好き」といったプチ情報も満載だ。だが、そんなジャニーさんにとって、最高のジャニーズタレントは誰なのだろうか? 江木はこう言う。
それは「郷ひろみ」だと、わたしはひそかに思っています
ジャニーさんは、フォーリーブスらの仕事現場にデビュー前の郷ひろみをいつも連れてきていたほど、お気に入りだったという。