AKB48・柏木由紀の『めちゃイケ』神対応に、島崎遥香が首を傾げる
今回ツッコませていただくのは、瞬間最高視聴率23.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)を記録した、『めちゃ×2イケてるッ! 矢部が結婚しちゃったので今週もスペシャル』(フジテレビ系、4月23日放送分)。
まず話題となっているのは、同番組において「お笑いタレント・キンタロー。がAKB48のダンスをするたびに板野友美が不機嫌になる」という「ネタ」。板野のTwitterが「炎上」したということや、それについてナインティナイン・岡村隆史が苦言を呈したといったことが、連日報じられている。
またネット上では、今回の「AKB48抜き打ち学力テスト」で1位と最下位を獲得した2人への意見が上がっていた。知名度的にはまだまだでありながら、選抜メンバーに混ざって出演したことから、「こうなることは十分予想できた」「この2人を売り出そうというわけですね、わかりやすい」「すべてシナリオ通り」と揶揄する声が続出。
そんな中、わかりやすい「ネタ」として仕込まれている板野などよりも興味をそそられたのは、最前列に座っている島崎遥香(ぱるる)のリアクションの方。「次期エース候補」として推され続けているが、ウソのつけない性格なのか、感情がそのまま表に出てしまっている(ように見える)場面が多々あった。
例えば、指原莉乃が「国語」テストで「てんてこまい」の意味について、「例文」として「東京博多間の移動で、てんてこまいです」と書き、「なぜそうなったのか」(ナイナイ岡村)→「写真を売られたのです!」(指原)といったやりとりをしている間、ただ笑顔で見守る島崎。
そして、峯岸みなみの珍解答(峯岸がかいた三角錐の展開図を組み立ててみたら、牛乳パックができた)&ハゲチャビンのヅラ姿でのダンスには、手を叩き、体を折り曲げて大爆笑していた。
だが、「ころもへん」を書く問題で、高橋みなみが「エビフライ」を発想し、そこから魚の絵を変形させていって背ワタのようなものを描いた解答には、笑いを押し殺していた。
また、数学の回転体の問題で、篠田麻里子が「扇風機」のような図を書いた時には、口に手を当てて遠慮気味に笑っていた。一応、AKB内のポジションを気にしながら笑いを調整しているのだろうか。
そして、「人類の進化」で「猿人」の後にくる進化行程を埋める問題で、ナイナイ岡村に「人類の進化、ザキさん(島崎)いってみましょう」とフラれた際には、目を一瞬丸くし、体をこわばらせていた。本人的にはなにもおかしなことは書いた覚えがないのだろうが、解答は「犬人」。「猿人→犬人→」となっていく進化をイラストにして茶化されると、カタイ顔で苦笑していた。本人的にはちっともオイシくないイジりなのだろう。
ところで、最も印象的だったのが、国語の「てんてこまい」問題での、柏木由紀の解答へのリアクション。「AKBは、今、ありがたいことにてんてこまいです」と書いたことを「神対応」とされ、教室内が拍手に包まれていた中、ただ1人島崎遥香だけが怖い顔で首を傾げる姿が映っていたのだ。
これ、わかりやすい板野の「ネタ」よりも、よほどゾッとする反応だったのだが、気になって調べてみると、島崎と柏木は一部ファンの間で「不仲」説も囁かれているようだ。だからこそ、もしかしてあえての「ネタ」だったのかもしれない。そして、それを岡村も、スタッフも見逃してしまい、拾ってあげずスルーしてしまっただけなのかもしれない。
本心は知る由もないが、「無」の表情の合間に見せる小さなリアクションで目を奪っていった島崎遥香。作り笑顔ができない、ウソがつけない感じなどは、かつてのエース・前田敦子に似ている気がしなくもない。
そう思えば、これもひとつのスター性なのかも?
(田幸和歌子)