松竹芸能大ピンチ! 芸人続々離脱、専用劇場も「20人しか入らない」断末魔
昨年、洗脳騒動を起こして長期休養中だったオセロ・中島知子。先月、所属事務所に無断で『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)の独占インタビューを受けていたことで、今月6日、所属する松竹芸能からマネジメント契約を解除された。人気急上昇中だった若手コンビ・さらば青春の光も、「これ以上彼らの芸能活動を支えることが不可能」という理由で3月末をもって契約解除と相成った。
実はこれ以前にも、ひっそりと大阪松竹期待のコンビ、プリンセス金魚と恋愛小説家も松竹から退社している。決して所属芸人が多いとはいえない松竹から、立て続けに芸人が離脱している理由を、お笑い事情に詳しい記者はこう語る。
「松竹は大阪本社と東京支社に分かれているのですが、一昔前の吉本同様に連携が取れていないんですよ。特に大阪は本社にもかかわらず、芽が出るとみんな東京に進出してしまうため、東京支社のことを快く思っていない。さらば青春の光も、東京進出を反対されたことに対して盾突いたことで、契約解除されてしまいました」
かといって、東京松竹が上り調子というわけでもない。前出のように、稼ぎ頭だったオセロが中島の洗脳騒動により離脱。最近は前田敦子のモノマネでキンタロー。がブレークしたものの、それ以外の若手は苦戦を強いられている。
「2011年、東京・新宿に松竹専用劇場『角座』がオープンしたのですが、120人ほどのキャパしかない狭い劇場なのに、空席が目立っているのが現状です。満席にできるのは、旬のキンタロー。とアイドル的人気があるうしろシティが出演する時のみ。この2組が出ない日は、客が20人しか入らないことも珍しくありません。芸人なんか『出演者の方が多いやん!』と、楽屋で自虐ネタを言っているほど」(放送作家)
数少ない客を呼べるキンタロー。とうしろシティに角座の将来がかかっているといっても過言ではないが、彼らはテレビ出演や営業などで忙しいため、近々角座から卒業するという話も浮上。閑古鳥の鳴く状態は、さらに続きそうだ。
「若手お笑いブームが去った11年に劇場をオープンすることが、そもそも無謀だったんですよ。今は固定ファンが多い吉本の劇場でも客足が遠のき、客席を埋めるために出演芸人にチケットのノルマを課しているほどですからね。また、中島の洗脳騒動の時に、幹部レベルの社員にしか彼女の現状が報告されていなかったことで、現場マネジャーや芸人が松竹芸能という会社に対して不信感を募らせています」(テレビ局関係者)
この状態が続けば、芸人が大量離脱し、角座だけでなく松竹芸能自体が「閉店ガラガラ」になってしまうかもしれない。