祝・大学卒業! KAT-TUN・中丸&Hey!Say!JUMP・伊野尾、在学中の苦労とは
3月26日、早稲田大学人間科学部人間環境科学科eスクール(通信教育課程)を晴れて卒業し、紋付袴姿で卒業式に出席したKAT-TUN・中丸雄一。マスコミの囲み取材に応じ「途中で辞めたらファンの人たちから『あいつ辞めたの?』って言われると思ったから、頑張れました」とニッコリ笑顔を見せた中丸だったが、その苦労は口で言う以上に大変なものだったようだ。
高校卒業から約6年のブランクを乗り越え、24歳で早稲田大学受験にチャレンジした中丸。当時すでにKAT-TUNのメンバーとして活動していたため、インターネットで24時間いつでも受講可能で仕事とも両立しやすい早稲田の通信制を志望した。約2.55倍の難関を乗り越えて合格した際には、「優先順位の1位は仕事。8年かかってもいいから絶対に卒業したい」と意気込んでいた中丸だが、周囲からは「どうせ続かないでしょ」という声も多く聞こえてきたという。
「早大人間科学部の通信制には、紗栄子やNEWSの手越祐也、元AKB48の佐藤夏希など芸能人も多数入学していますが、紗栄子はあっさり中退、手越はほとんど単位も取れずに休学中というのが実際のところ。佐藤は昨年、『学業に専念する』と芸能界を引退しましたが、それだけ仕事との両立は厳しいということなんです。学校に通うとなれば、時間も決まっているし事務所も配慮してくれたりしますが、通信の場合は空き時間にこなす分、逆に強い意志を持ち続け、誘惑に負けない心が必要になる。一見簡単に見えますが、通学する以上の苦労はあったと思いますよ」(女性週刊誌ライター)
5年間、常にパソコンを持ち歩いては空き時間に勉強を重ねてきた努力の成果もあってか、卒業論文「黒人音楽のグローカリゼーション~ヒップホップ文化の伝播と変遷過程をふまえた今後の展開についての考察~」では最高評価のA+を獲得。ただ、これまで午前中はできる限り大学の勉強時間にあてるというサイクルを習慣にしてきてしまったため、それを終えた今は、「何をしていいのかわからない」、いわゆる燃え尽き症候群のような状態に陥り「ボーッとテレビの国会中継を見ている」こともあるという。まさに抜け殻といった感じだが、努力の末に達成した大きな夢は、次なるステージへ進むための糧となるに違いない。
また、同日に明治大学理工学部建築学科の卒業式を迎えたのがHey!Say!JUMPの伊野尾慧。黒いスーツ姿で式に臨み、中丸と同じく明るい笑顔を見せた。先輩でもある山下智久が、同大学を留年して半年遅れで卒業した直後に進学を決めたこともあり、「事務所の幹部に呼び出されて『中退は絶対にしない』『4年間で卒業する』と念書のようなものを書かされた」という説も飛び交ったが、そんな厳しいプレッシャーの中でも自然体で学びに取り組み、順調に4年間で卒業の日を迎えることとなった。
「伊野尾の場合は、まだそれほど知名度がないこともあり、仕事もセーブして学業優先という形をとってもらえた部分はあると思います。大学の授業があってラスベガスでの撮影に参加できず、特別に明治大学のキャンパス内で1人撮影を行っていたこともありました」(同)
在学中、4年生の春にはゼミの学習として「震災復興支援:陸前高田の現状報告」のポスターを全編英文で制作。ドイツ・ハンブルク大学に展示されたそのパネルの画像がファンの間で出回るなど話題を呼んだこともあった。卒業論文の時期に舞台『JOHNNYS’ World 』の公演が重なったため、舞台が終わってから学校へ行って卒論に取りかかる……という苦労の日々を重ねて得た「卒業」は、彼にとっても大きな財産となったに違いない。
華やかなステージで見せる歌やダンスももちろん大切だが、アイドルたちが忙しい合間をぬって学業に励む姿は、違った形で同世代の若者たちに勇気と刺激を与えてくれる。中丸、伊野尾のこれからに、あらためて大きなエールを送りたい。