サイゾーウーマン芸能テレビテレビツッコミ道場庄司智春はお笑い知能犯と確信 芸能 [TVツッコミ道場] 『イロモネア』で光った庄司智春、実は天然どころか緻密な知能犯? 2013/03/26 11:45 TVツッコミ道場庄司智春品川庄司イロモネア 吉本興業公式サイトより 今回ツッコませていただくのは、3月20日に放送された『ウンナン極限ネタバトル! ザ・イロモネアSP』(TBS系)で見せた、庄司智春(品川庄司)の意外な(?)能力。 世間的には、コンビ間の「デキない方」であり、「ミキティー~~~~~(絶叫)」と「裸」しか芸がないと思っている人も多そうな庄司智春。でも、『あらびき団』(同)あたりから、「実はピンの方が面白いんじゃないか」という気がうすうすしていた。それも、「天然」でなく、意外にも緻密に計算されていそうな気がしたのだが……今回、それが気のせいではないと確信した。 ランダムに選ばれた5人の観覧客を笑わせる全5回のステージにおいて、庄司の挑戦は、この番組の特性を知り尽くした構成になっていたからだ。 まず誰もが気になるのは、庄司の唯一の持ちネタに見える「ミキティー」と「裸」を、いつ、どのタイミングで出すかということ。1stステージでは「一発ギャグ」をセレクトした庄司だったが……。開始直後にスーツを脱ぎ始める庄司に、(早くない?)というざわめきが起こる中、たった10秒で、伝家の宝刀(?)を炸裂。 「ミキティー~~~~~~~!」 唯一のネタを、1stステージの、それも開始10秒で使ってしまう潔さ。この先、大丈夫か。うやうやしくスーツを着直す庄司は、紳士的で、それだけでもう十分可笑しい。 続いて、2ndステージ「ショートコント」では、「ふざけんな!」といきなり怒り、服を脱ぎ始め、大の字に寝転んで……「ミキティー」を誰もが予想したところ、意表を突く一言。 「撮ってみろ、グーグルアース!」 3rdステージ「モノボケ」では、応援用の黄色いポンポンを床に置き、引っ張りながら一言。 「レディー・ガガさ~ん!」 「黄色いポンポン=レディー・ガガの頭」というボケ自体よりも、なぜかレディー・ガガに「さん」が付いてるだけで、面白いから、なんだか不思議だ。 4thステージ「サイレント」では、10秒ほどヘンな踊りをして場内をシラけさせた後、階段を素早く駆け上り、そこから「無」の表情でただゆっくり降りてくるというボケを披露。この「動」と「静」の見事な使い分け。芸術的ですらある気がする。 そして、ラストステージ「モノマネ」では、「長渕剛で『TBSの番組』を歌ってみる」を披露したのだが、笑いを取れずに敗退。しかし、残り時間がわずかになっても慌てず、1つのネタだけで突き進む姿勢には美しさも感じた。それにしても、庄司は、この番組の特性を本当によく知っている。瞬間的に笑わせなければいけない同番組において、まず有利に働くのは、芸人が「旬」で「好感度」「勢い」があること。その点、庄司はいずれも持っていないと思うのだが、大声で登場した後、うやうやしくネタのデカいメモを取り出して、周りの芸人たちにツッコまれることにより、場を温め、「見守る」空気を作り出していた。 また、芸達者な芸人が玉砕していくケースが多い中、庄司は瞬間的な笑いにつながりやすい「シンプル」なネタのみで、巧みに「不意打ち」し、「動」と「静」を自在に操っていた。おまけに、時間に追われてもうろたえない「ハートの強さ」も武器だろう。 ああ見えて、庄司は実は知能犯じゃないかと思うのは、買いかぶりすぎだろうか。 (田幸和歌子) 最終更新:2013/04/05 15:13 Amazon 『裸のプレゼンター』 堂本光一と同じ誕生日という事実もお知らせいたします。 関連記事 藤本美貴&庄司智春「ナイス・カップル」、夫婦揃って警察沙汰に「女子っぽい芸人」の茶番の中、1人本物感を発揮していたロバート・馬場NON STYLE井上裕介が本気でスタイリッシュ発言を繰り出す『トップランナー』番組制作者・関係者に聞いた、「ワイプが上手い芸人」は?美熟女芸人・シルク、後輩芸人をも巻き込む「セクシーカレンダー」の舞台裏 次の記事 『イタズラなKiss』、ドラマ化で再ブーム!? 入江くんと琴子を振り返る >