ダチョウ倶楽部にギャグの解説を求める徹子、上島竜兵をバッサリ斬る
3月15日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)のゲストは、8年ぶりの出演になるダチョウ倶楽部。
「3人で面白いこと、やってくださるようです」
この日を楽しみにしていたのか、今日の徹子は冒頭から挑戦的だ。前回の出演時は、寺門ジモンがやった般若の面の顔マネがすごくお気に入りで、
「6回もやっていただいちゃって。失礼致しました」
と冒頭で軽く謝罪していた。ダチョウ倶楽部は、いわゆる「徹子の部屋芸人」のはしりのような存在だが、徹子の頭にはこの般若の残像が今も強く残っているらしく、「ちょっとまた、久々に!」と、8年ぶりのリクエスト。言われるままにジモンが般若の顔をやると、「すっごーい!」と大喜び。
「とってもアナタの般若のお面好きで」
いまだにとてもお気に入りのようだ。徹子はジモンの芸が気になるらしく、番組中盤にも、
「般若の面以外にもできるんですか?」
と、聞いていた。そんなジモンはここ数年、そのグルメぶりが有名だ。ジモンがイタリアで食べたという、Tボーンステーキについて熱く語っていると、
「おいしそうねぇ」
と食いつくが、リーダー(肥後克広)と竜ちゃん(上島竜兵)にはまったく興味がなさそう。
「アナタは一生懸命お話して、アタシも一生懸命聞いてんだけど、この2人はねぇ」
と徹子に言われていたが、これがダチョウのバランスである。
ダチョウのトークは、ある程度流れが計算された掛け合いで進み、小芝居・コントに突入しながら定番のギャグが炸裂して着地、というパターンが多いかと思うが、そんなお約束は、なかなか徹子には通用しない。
「朝青龍って“何ゴル人”だっけ、って言ってましたからね」(上島)
という、わりと鉄板のリーダーのド天然話をしたのに、
「……何ゴル人?」
というところが徹子は気になってしまい、結局、
「モンゴルしかなかったんですけど……」(肥後)
と、解説するはめに。また、おなじみの「どうぞどうぞ」を、徹子も参加してやったのだが、
「ゆずりあいのギャグなんですよ」(ジモン)
と、笑いの説明をする悲しい流れになった。すでにダチョウの3人は、かなりのダメージを負っているような気がするが、徹子のダチョウギャグの探究は続く。竜ちゃんが人間ドックに行きたがらないという話から、人間ドックを絡めたギャグを即興で披露することとなり、
「♪タッタカッタッタター 人間ドック行こう 人間ドックここだ 人間ドック入る バーン! ……ワン!」
…………。やる前から予想はついたが、すごい空気が流れた。思わず両手で顔を覆ってしまった竜ちゃんに、
「『ワン』って言ったのは、犬が言ったってことなの?」
やっぱり解説をさせる。
「ドックと犬(ドッグ)を……」(上島)
「そうなんでしょうね、きっとね」(徹子)
バッサリ。「ジモン、ここで般若出して流れを変えろ!」とか、余計なことを思ってしまう。その後も、
「わきあいあい!」(3人)
「わきあいあいしかないの? もうちょっとほかにも何かあるんですか」(徹子)
と徹子の探究はとどまるところを知らない。ダチョウも「バカだなぁ!」とかギャグを連発。結局、撃沈なのか……とハラハラしていたら、徹子は口を覆って笑っている。
「滅多なことじゃ笑わないって」
と自分でも「芸人キラー」の自覚があるのに、笑ってしまった。とりあえず、徹子はダチョウ倶楽部のことは大好きみたい。よかったよかった。
(太田サトル)