「いい汗かいたぜ!」と労い合う、最高のセックスに必要な「貴様と俺」の男女関係
男性顔面蒼白の女の暴露話を笑顔で語
る菊池美佳子氏
菊池 私は、女友達が1回ヤッた男性を「○○クン、遅漏だったよ。ミカコちゃんって遅漏好きだから合うんじゃない?」って斡旋されることもあって、セックス後に「確かに私は遅漏好きだけど、彼はイカなすぎだよねー」とか、暴露して共感に至ることがありますね。
――お2人は、周囲に情報交換できる女友達がいらっしゃるようですが、世の中の女性が必ずしもそうとは限らないですよね。
アル ラテン系の女性たちのように開放的になるといいんですけどね。彼女たちは、「ヤリなさいよぉ」とか「カレ、きっと上手いわよぉ」とか盛り上がる。女の「ワンナイトラブこそセックスの醍醐味」というノリがエロくて素晴らしい!
菊池 ラテン系って、女性だけでなく男性も解放的なイメージですよね。
アル 彼らは、ストレートに「キミとセックスしたい!」って誘い方なんですよね。日本の男性は、「好きだ」とか「付き合おう」って誘い方でセックスに持ち込もうとする。
菊池 愛をエサにセックスするのは最低チンポですね。
アル 純粋なコほどヤリチンのヤリヤリ詐欺に引っかかりやすいんですよね。
菊池 そう考えると、ヤリマンには向き・不向きがあるなあってしみじみ思います。
アル ヤリマン体質じゃない純粋なコは、三顧の礼を取り入れるといいですよ。3回断わって、それでもアプローチしてくるなら遊びじゃないと認定する。1回誘われたくらいでセックスしちゃう受け身スタンスはダメ!
菊池 ヤリマン以外のコが受け身スタンスじゃダメってことは、ヤリマンはますます受け身じゃダメですね。ただし違う意味で。1回目の誘いで股を開くのがヤリマンですが、「自分がヤリたいからヤる」っていう、自分の意志があることが大事!
――受け身ではなく、能動的であることが、最高のセックスへの道ということでしょうか?
アル プラス、「対話」が大事だと思うんです。男性側とて、聞きたくても聞きづらいこともあるでしょうから、女性側がちゃんと伝えることが必要なんじゃないかな。伝えることで、感謝されることも多いですよ。
菊池 世の中、受け身の女性が多いですから、政治改革ならぬ性事改革しなくちゃですね。
アル 「たちあがれタンポン」とか結党しちゃいます(笑)?
アルテイシア(あるていしあ)
大学卒業後、広告会社に6年間勤務。現在の夫であるオタク格闘家との出会いから結婚までをつづった『59番目のプロポーズ』(美術出版社)で作家デビュー。テレビドラマ化、漫画化もされた。著書に『もろだしガールズトーク』(スタンダードマガジン)、『エロ戦記』(同)、『草食男子に恋をすれば』(メディアファクトリー)、『モタク~モテるオタクになる恋愛ガイド~』(スコラマガジン)など。
ヤプブロ「アルテイシアのもろだしな日々」
ニコニコ動画「アルテイシアの相談室」
菊池美佳子(きくち・みかこ)
21歳で処女のままキャバ嬢デビュー。その後、数々のナイトワークとオトコのカラダを渡り歩き、ハケンOLを経てヤリマンライターへ転身。
ブログ「マンゴージュースと黒あわび」